“技術による先進”を体現するBEV（電気自動車）、その思想と実力

 使い勝手のいいSUVボディーのe-tron 50 quattro

e-tron 50 quattro
全長×全幅×全高＝4900×1935×1630mm。定員5人

　21年1月に日本市場に追加設定されたのが、ユーティリティーに優れたSUVタイプの「e-tron 50 quattro」。日常の使い勝手や積載能力の確保を重視した高いルーフラインを持ち、荷室容量はe-tron Sportbackの616ℓに対し660ℓを確保している。

e-tron 50 quattro のリアビュー

e-tron 50 quattro のインテリア。現在はe-tron 50 quattro S lineと一充電走行距離423kmのe-tron 55 quattro S lineもラインアップ

　e-tron 50 quattroの電池容量は71kWhで、最高出力230kW、最大トルク540Nm。満充電での走行距離は335kmだ。車重はe-tron Sportback 55 quattroの2590kgに対して、e-tron 50 quattroは2400kgと軽量。0～100km/h加速は6.8秒と発表されている。快適性や運動性能だけでなく空力性能にも貢献するアダプティブ エアサスペンションはこちらのモデルも標準装備。

　日本仕様のアウディe-tron シリーズの充電には、標準装備する家庭用の普通AC（交流200V標準3kW、オプションで8kW対応）充電器と、主として公共の急速DC（直流）充電器が対応する。公共の充電設備としては全国約8000カ所に設置されているCHAdeMO規格の急速充電器（出力50kWまで）を利用可能だ。e-tronの95kWh（正味容量86.5kWh）のバッテリーを0から80％まで充電するための所要時間は、50kWの出力で約1時間半とのこと。

普通充電を含めると、日本全国約2万2000カ所*の充電ステーションが利用可能

　アウディ ジャパンでは全国約8000カ所の急速充電器のうち9割弱をカバーする「e-Mobility Power」加入の充電器で利用可能な割引サービス「e-tron Charging Service」を提供し、家庭での普通充電器設置費用のサポートや購入頭金サポートなども行っている。また、公的な税制優遇や補助金もあり、アウディ コミュニケーションセンターによる、e-tron専用のLINEアカウントや通話によるオーナーサポートも用意している。

　アウディならではの「技術による先進」の最先端を体感できるe-tronシリーズには、新鮮な驚きと未体験ゾーンに踏み込む愉しさがある。一度、ステアリングを握ってみてはいかがだろうか。

*2021年11月時点