コロナ禍によるサプライチェーンの混乱が長引いている。突発的なリスクや需要変動に対応するには、サプライチェーンを継続的に再設計する必要があるが、デジタルツインや人工知能(AI)を活用することで、それが実現可能な時代になった。

サプライチェーンコストの80%はデザインに左右される

 コロナ禍によるサプライチェーンの混乱が世界中に広がり、コストの増加や納期の遅延などに悩まされる企業が増えている。さらには、2050年のカーボンニュートラル達成に向け、各企業は二酸化炭素排出量を低減するためのサプライチェーン再設計を求められている。

 サプライチェーンマネジメントは、「デザイン(設計)」「プランニング(計画)」「実行」の3層に分けられるが、デザインの在り方次第で、サプライチェーンコスト全体の80%が左右されるといわれる。

 経済活動のグローバル化によって、生産・保管・配送・販売といった拠点ネットワーク、そのネットワークを結ぶ配送手段は高度化、複雑化している。このため、一度設計したサプライチェーンを突発的なリスクや需要変動に合わせて、機動的に見直すことはこれまで不可能に近かった。

 しかし、デジタルツインやAIなどの新たなテクノロジーを活用することで、サプライチェーンを継続的にリデザイン(再設計)することが可能な時代になった。生産、在庫、物流などのデータを吸い上げて、現実世界のサプライチェーンをデジタルで再現し、全体を可視化すると同時に、さまざまなシミュレーションを行うことが可能になったのだ。

 例えば、調達先や生産・物流拠点、配送ルートなどを組み換えたとき、コストや納期がどう変わるかといったシナリオ検証をデジタルの世界で柔軟に行い、それをリアルなサプライチェーンにフィードバックするといった意思決定が可能になる。

 米「フォーチュン100」にランクインしている大手企業の約7割が利用するサプライチェーン関連のソリューションを提供するCoupaは、デジタルツインとAIを活用してサプライチェーンのレジリエンス(回復力)を高めると同時に、データに基づく迅速な意思決定を行うための方法をまとめた資料を作成した。

 海外企業の実践例も紹介されているので、下記のリンク先からダウンロードし、ぜひご参照いただきたい。

資料ダウンロードのご案内
継続的サプライチェーンデザインで 混乱に打ち勝つ:サプライチェーン レジリエンスのための設計図

<主な内容>
●回復力と優れた意思決定を両立させる新しい方法
●デジタルツイン:継続的サプライチェーンデザインを可能にする重要な要素
●継続的サプライチェーンデザインの実践例
・日用品メーカー:機械学習を活用して、週単位で需要を予測
・グローバル消費財企業:what-if分析により、隔週で生産計画を最適化
・米国大手小売業:継続的サプライチェーンデザインで、急増するeコマースに対応
●サプライチェーンデザイン&プランニングの将来

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