見えないリスクを可視化し、リスクテークの背中を押す
――リスクが多様化・複合化し、不確実性が⾼まり続ける中でも、能動的にリスクテークしていく経営のモードチェンジが必要だということが分かりました。では、そのようにリスクテークを試みる経営者を、デロイト トーマツ グループはどのように支援していきますか。
岩村 単にクライアント企業の要望に応えるだけでなく、経営者がアクションを起こせるような建設的な提案をできるのが私たちの強みだと自負しています。それは、私たちが長年培ってきた信頼と高い専門性に基づく独自の視点に裏打ちされたものです。
私たちの祖業である会計監査では、第三者として財務諸表や内部統制の監査を行い、公平・公正な立場で意見を述べることで、クライアントの信頼を得てきました。その文化と資産は、リスクアドバイザリーやコンサルティング、税務、法務などデロイト トーマツ グループの全てのサービスで継承され、生かされています。
また、私たちは戦略策定から経営への実装、運用というラストワンマイルまで、クライアントをグループ全体で支援します。何らかの提案をするときには実務から決して遊離しないことを信念としており、ある企業経営者からは「デロイト トーマツは当社の実務を深く理解した上で、第三者の立場でありながら当事者意識を持って建設的な意見を言ってくれる」と評価していただきました。
私がリーダーを務めるリスクアドバイザリーサービスも、桐原が率いるデロイト トーマツ サイバーも、戦略からデジタルやIT、オペレーションまでそれぞれのプロフェッショナルが連携し、End to End(エンド・ツー・エンド)で支援できる体制を整えています。
それに加えて、戦略立案であれば戦略コンサルティングを専門とするモニター デロイト、エコシステム形成のためのM&A(合併・買収)やアライアンスであればファイナンシャルアドバイザリー、非財務を含む情報開示の監査・保証であれば監査法人トーマツなど、グループのリソースを結集してご支援することができます。
経営者に見えていないリスクや機会を可視化することで、見通しの悪い道を明るく照らし、リスクテークへの一歩を踏み出せるようにすることが私たちの使命だと考えています。
桐原 「経済社会の変革のカタリスト」を標榜するデロイト トーマツ グループは、国内で1万5000人以上、グローバルでは約30万人のプロフェッショナルが連携する世界最高水準の変革プラットフォームだと確信しています。
デロイト トーマツ サイバーとしても、日本のサイバーインテリジェンスの最高のプラットフォームを目指しています。日本全体の社会的な課題であるサイバー人材の不足についても、私たちはサイバー人材を育成するタレントアカデミーとして、大学で講座を持ったり、企業向けの育成サービスを提供したり、その社会課題解決の一翼を担っています。
また、先ほど述べた通り、デジタル化が進む中で企業や組織が機会を最大化するためには、外部の専門家や政府機関と連携した安心安全なサイバー空間の形成が欠かせませんが、そのためのハブとしての機能を担うことも私たちの役割だと考えています。
プロフェッショナルが連携するプラットフォームとしての力を最大限に発揮し、日本企業の変革を促進して、世界で戦えるようにご支援していきたいと思っています。
デロイト トーマツ グループ
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング
URL:https://www2.deloitte.com/jp/ja/services/risk-advisory.html