2023年4月、港区芝に開校する芝国際中学校・高等学校。「世界標準教育」×「新しい学力」を教育の柱に、次世代型の校舎をはじめ最先端学習環境も整備。生徒一人一人の可能性を広げ、自らの夢を実現する力を育むことを目指している。
山崎達雄開校準備室副室長
東京・港区芝の一等地に、地上12階建てのビルが建築中だ。2023年4月に開校する芝国際中学校・高等学校の新校舎である。「『挑戦・行動・突破』が本校のキーワードです」と語るのは新校開設準備室副室長を務める山崎達雄副室長。宝仙学園理数インター、かえつ有明高校などの立ち上げに関わってきたエキスパートだ。
同校が掲げるのが「グローバル教育」と「STEAM教育」の両立。質の高い教育を実践し、世界で活躍できる力を養う。例えば科学とロボット教育の第一人者である北原達正氏によるSTEAM授業をはじめ、AIバイリンガル教育を先導する石角友愛氏開発の教育カリキュラムなどを導入する。目指すのは「STEAM教育の聖地」である。
グローバル教育とSTEAM教育を大きくバックアップするのが同じ校舎の7~10階に入るサイエンスに特化した「ローラスインターナショナルスクールオブサイエンス」の存在だ。施設の共有、行事や課外活動などで協働を図っていく。「新校舎ビルはまさに『小さな地球』の中で、日常的にグローバルな学びを体現することになります」と山崎副室長は胸を張る。
授業は、ハーバード流対話形式を用い、知識を生かしてどう行動するかをゴールとした世界標準の授業を展開していく。アントレプレナーシップ(起業)教育では、マーケティングの授業で市場調査から商品開発までを行い「まだないものを創り出す」力を養う。企業や地域とのコラボレーションも考えている。多くの起業家や第一線で活躍する人との接点を持つ場をつくり“人脈づくり”もバックアップする。港区芝という地ならではの取り組みだ。「『挑戦・行動・突破』を具体化できるいい機会だと考えています」(山崎副室長)。
期待度が大きく
学校説明会は満席続き
外部相談会では、同校のブースに長い列ができ、予約制の説明会でも満席が続いている。期待が大きい証しだ。山崎副室長は「グローバルとSTEAMの両立、挑戦・行動・突破のキーワードが、保護者と受験生のニーズにヒットしているのではないか」と分析する。
「本校は『親としてどんな学校に入れたいか』『生徒としてどんな学校に行きたいか』という構想から始まりました。ですからそこに応える場面がたくさんあります。新しいことに挑戦しながらどんどん変わっていける学校でありたいし、いつか何かをやりたいと思っている子どもたちに、その夢をかなえるきっかけをたくさん用意しています」と山崎副室長。同校をサポートするスーパーティーチャーには、元東京都市大学付属中学校高等学校・村田女子高等学校※校長を歴任した小野正人氏、女子教育のエキスパート吉野明氏、心理学・教育学に造詣が深いジェームズ・ハーマン氏らそうそうたるメンバーが名を連ねている。
※現広尾学園小石川中学校・高等学校