国内No.1の分野を数多く有している老舗の専門商社。「最適解への挑戦」をスローガンに掲げ、他社が目を付けていない商材や技術にいち早く価値を見いだし、独自のビジネスを切り開いている。成長の源は人財。若手のうちから大きな裁量を持ち、グローバルに活躍している。
三洋貿易
新谷正伸代表取締役社長
新谷正伸代表取締役社長
風通しの良さが感じられる、自由闊達な社風が特徴の老舗の専門商社である。
「社風は、当社の生い立ちが影響しています。1947年に旧三井物産の解体に伴って、神戸支店の有志によって三洋貿易が生まれました。血統的には三井物産の品格を持ちながら、資本関係はなく、系列に縛られない独立した会社です。オーナー企業でもなく、従業員数は連結で約500人という規模。上場会社でありながら、学閥などのしがらみもなくアットホームで、社員たちが自由に活躍できるのが当社の特徴です」。そう語るのは新谷正伸社長だ。
事業内容は大きく4分野がある。まずはモビリティ。自動車のシート用本革やシートヒーターなど各種内装部品を海外から仕入れて日系自動車メーカーに納入している。近年は着座センサーや空調シート部材にも注力、新車の開発段階からデザインの提案や性能開発に参加し、進化し続ける自動車業界に寄与している。二つ目はファインケミカル。創業時からの根幹ビジネスである合成ゴムをはじめ、高付加価値の化学原料など工業用化学品を提供する。
三つ目はサステナビリティ。持続可能な社会づくりを支えるため、バイオマス発電の装置を主要商材に、地熱発電や洋上風力発電の部材を扱う。そして最後がライフサイエンス。健康長寿社会に寄与するため、幅広い産業分野でイノベーティブな素材を提供。医療分野ではコロナ禍でも注目されている酸素濃縮器を取り扱い、在宅医療への貢献に努めている。