がんの入院、手術から2年たてば加入できる

 こうして誕生したのが、「ガンになったことがある方も入りやすい みんなのほすピタる 緩和告知型ガン保険」だ。「2年以内にがんの入院・手術を受けていないなど、四つの条件を満たせば申し込める、と従来の医療保険に比べて大きく審査基準が緩和されています」

 この点が最大の特徴だ。もちろん、この保険に加入する前に発症していたがんが保険期間の開始日以降に再発・悪化し、入院・手術をした場合でも補償される。つまり条件を満たしてすぐに加入した場合、まだまだ再発の危険性の高い期間であっても治療費の心配は軽減されるということだ。保険期間の開始日から1年以内は、保険金の額が50%になるが、それでも気持ちの負担はかなり軽くなる。

がん経験者の立場で考えられた補償内容

 補償内容もがん経験者の立場で考えられたものが用意されている。がんで入院した場合、入院初日から日数無制限で、何度でも入院保険金が補償される。

 また、日帰り手術も増えていることから、入院を伴わない手術でもがん手術保険金を受け取ることが可能だ。20日以上の継続入院後に退院した場合には、退院時にがん退院療養一時金も受け取れる。さらに、がん治療は退院後も通院しながら続くケースが多いことから、退院の翌日から180日以内の通院については、45日を限度にがん通院療養保険金が出る。

 がん経験者にとっては、がん保険に加入できるだけでも画期的といえるだろう。しかも、がんで通院中の人や抗がん剤治療中の人でも、がんでの入院、手術から2年たてば、申し込むことができるのだ。より質の高い、顧客目線に立ったサービスを目指す同社だからこそ、できた商品といえるだろう。

他にはない商品で安心を届けたい

 発売以降、資料請求、加入数とも堅実に伸びていると杉本氏は語る。コールセンターにも「2年前に肺がんを経験し、入れる保険がなく再発が不安だった」「5年過ぎないと保険に入れないと諦めていたのでうれしい」などの喜びの声が寄せられているという。

「当社が日本でビジネスを展開する上での存在価値は、他社にない商品でお客さまに安心をお届けすることです。そうでなければビジネスをする意味がありません。この保険もその一つ。現時点で可能な限りの内容を盛り込みましたが、今後、補償内容や新たな給付を追加するなどサービス開発に努め、さらにお客さまに喜ばれる商品を提供していきたいと考えています」

 さて、次のページでは、がん経験者でも加入しやすい、この保険の背景と今後を橋谷有造社長に聞いた。