住宅売却のための
ホームステージングという手法で売主に貢献

売主と買主の双方にメリット。注目の不動産演出サービス株式会社サマンサ・ホームステージング
代表取締役
大西真史
事業開始にあたり、ホームステージングを体系化したと言われるアメリカのバーブ・シュワルツ氏と面識を得、日本でホームステージングの黎明期から関わってきたメンバーの一人

ホームステージングとは、住宅をスピーディーに売却するために、買主が「ここに住みたい」と思うような魅力的な空間を設える「空間演出」のことだ。

「ホームステージングは、住み替えの多いアメリカで1970年代から始まり、一般的な売却支援サービスとして定着しています。日本では認知度が低く、私たちが2012年に始めたときは、知る人ぞ知るサービスでした。その後次第に浸透し、現在は多くの不動産仲介会社や売主さまが利用するようになっています」。サマンサ・ホームステージングの大西真史・代表取締役はそう話す。

ホームステージングを実施すると、まず、物件が持つポテンシャルが引き出され、物件本来の価値を見てもらえるという利点がある。さらにポータルサイトやSNS、広告などで公開される写真や動画の見栄えが向上するため、ウェブページの滞在時間や問い合わせ、内覧希望数が増える。人気物件である印象が伝わると、購入希望者に対する早期決断の後押しになり、結果的に売却期間の長期化による値下げを防ぐことができる。

「ホームステージング白書」(日本ホームステージング協会発行)によれば、サービスを利用した不動産仲介会社の約95%が「効果あり」、また80%以上が「3カ月以内の成約に効果あり」と回答。販売にかかる日数は、マンションで約2分の1、戸建てで約5分の1に短縮されたという。