顔認証技術が秘める様々な可能性を融合し、活用する
すでに「FreeiD(フリード)」を導入したオール顔認証マンションは29棟あり、エントランスホールや自宅のドアだけでなく、エレベーター、宅配ボックスなど、デバイスに顔をかざすだけで開錠・利用できる。実際に「FreeiD」を利用した入居者の97%が「便利」、95%が次の物件にも「FreeiD」を使いたいと答えており、その高い利便性は実証済み。マンション以外にもオフィスや工事現場、ゴルフ場、保育園などにも「FreeiD」は実装されており、今後さらなる普及が予想される。
「FreeiD」を提供するDXYZは、プロパティエージェントの子会社として2020年8月に設立され、顔認証プラットフォーム事業を行っている気鋭のテック企業だ。
自らの父も起業家だったという取締役社長・木村晋太郎氏は、自分が事業を始める際には、元々は父の会社を超えるような会社を目標にしてきたが、現在は人と「人の深く温もりのある繋がり」を創ることができるような事業を手掛けたいと思い、その時に選んだのが顔認証だった。
「ここまで来られたのも多くの仲間や周囲の人に支援していただいたおかげ。いろいろあるデジタル技術の中から顔認証を選んだのも、顔を見せるということで人と人をつなぎ、人と街をつないでいきたかったから」と語る。
プラットフォームビジネスの展開によって、より充実してオープンなサービスを開発提供できるのがDXYZの強みだ。今後は一つの顔で「暮らす・働く・遊ぶ」をつなぐ街の創出を目指していく。