住宅ローン業務のDXで一躍脚光を浴びる

不動産会社、金融機関と購入者を結び、住宅ローンの課題をDXで一気に解決iYell株式会社
代表取締役社長兼CEO
窪田光洋
2007年青山学院大学経営学部卒業後、SBIホールディングス入社。SBIモーゲージ株式会社(現アルヒ株式会社)に配属された。債権管理部長に就任し、住宅ローンの延滞率の半減に成功。住宅金融支援機構から表彰を受ける。2016年退社し、iYell株式会社を設立。

2016年5月、同じ住宅ローン専門の金融会社に勤めていた3人が創業したiYell。7年後の今、社員350人にまで急成長し、業界に大きな話題を呼び起こしている。 

iYellの主力商品「いえーる ダンドリ」は、住宅事業者にとって手間がかかりながら、利益増にはつながらない住宅ローン業務を効率化させる業務支援システム。全国700社の金融機関ネットワークで、年間1万2000件以上の相談実績を誇り、現在では2500社以上の住宅・不動産会社が利用している。住宅ローン業務代行の提携金融機関数、住宅事業者契約数、利用金額の3部門で業界1位に輝いた(※)。

その一方でiYellは、2年連続でホワイト企業大賞を受賞。また、「働きがいのある会社研究所(GPTWジャパン)」認定の2022年度働きがいのある会社中規模部門で6位、アジア中小企業部門では70位にランクインしていることでも注目されている。

iYellの躍進の秘密はどこにあるのか。主軸の住宅ローン業務を支援するプラットフォームの提供ビジネスから見てみよう。創業者でCEOの窪田光洋氏は、前職で10年以上も住宅ローンを担当してきた、いわば住宅ローンのスペシャリスト。生命保険や証券はネットで完結できるのに対し、住宅売買での利用率が90%の住宅ローンが、アナログのままということに大きな疑問を抱いていた。

 「海外では、ユーザーと金融機関をマッチングする住宅ローン専門のモーゲージブローカーがいます。日本では住宅事業者の営業担当者がこの業務を行っていて、彼らの大きな負担になっている。ネットの利用で業務を分業化できないかと思っていました」

同僚の結婚式の準備をしていた時に、式場からタスク管理アプリを紹介されたのもヒントになった。

※2021年5月時点・2021年度結果。東京商工リサーチ調べ。