クラウド勤怠管理システム「Touch On Time」の大きな特徴は、独自開発した打刻デバイスとシステムとの最適な組み合わせ。ICカードや指紋認証などに対応する打刻デバイスは場所をとらず、近くにパソコンを置く必要もない。初期費用ゼロ・1ユーザー当たり月額300円と低価格で、運用の負荷も少ない。前身のサービスと合わせて1800社という導入実績を誇る。
打刻デバイス近くパソコンは不要。狭い場所にも設置できる
勤怠管理システムへの関心が高まる中で、とりわけ注目を集めているのがクラウドのサービスだ。この分野でシェアNo.1(富士キメラ総研「2012 SaaS・ICT基盤市場総調査」)を獲得したのが、デジジャパンのクラウド勤怠管理システム「Touch On Time」だ。
デジジャパンは以前から「KING OF TIME」という勤怠管理システムを提供してきたが、その中で機器側の課題を感じるようになったという。同社の営業本部 ソリューション営業部 シニアマネージャー 泰道大輔氏は次のように振り返る。
「KING OF TIMEは、主にパソコンにICカード読取機や指紋・静脈認証などの機器をつないで打刻する仕組みでしたが、入口付近にパソコンを設置するにはセキュリティ的に不安があったり、油やほこりが多い環境でそもそもパソコン設置に適さないなど、パソコン設置が障害になるケースが多々ありました」

ならばと、デジジャパンはパソコン不要な開発に取り掛かった。だが、市場にあるLANを通じてネットワークに接続するタイムレコーダーは高価で、機能も不十分だった。「そこで、お客様のさまざまなニーズを盛り込んだ端末の自社開発を決定。こうして生まれたのが、KING OF TIMEの後継システムとなるTouch On Time Recorderです」と泰道氏。
打刻デバイスとの最適な組み合わせにより、さまざまな利便性やメリットを実現できた。打刻デバイスは指紋やICカード、ID/パスワードなどの認証方法に対応。例えば、従業員の指先の状態などにより指紋認証ができない場合には、すぐに別の認証方法で打刻できる。また、有線・無線LAN対応の打刻デバイスは壁掛けも可能だ。管理者側にパソコンは必要だが、タイムレコーダーを置く現場にパソコンは不要。打刻のためだけに現場でパソコンを立ち上げるという面倒もなくなる。