リアルタイム性がもたらす多様なメリット

営業本部 ソリューション営業部 シニアマネージャー
泰道大輔氏
Touch On Timeには、現場での運用を想定した便利な機能も多い。指紋やICカード、ID/パスワードの登録は、打刻デバイスで行うことができる。また、ネットワーク環境が不安定な現場でも安心して使えると言う。「ネットワーク不通時には打刻データを蓄積し、復旧すると自動的にデータを送信します。ネットワークを引けない場所でも、USBに保存したデータをパソコンを通じてシステムに反映させることも可能です」
とはいえ、リアルタイム性のよさは十分に生かしたい。「スーパーマーケットやホテルなどでは、人時生産性をリアルタイムで見たいというお客様も多い。また、飲食店などでは材料費や人件費の売上に対する比率をデイリーで見たいという声もよく聞きます。もちろん、一般的なオフィスでも、リアルタイムでデータを収集したほうがきめ細かな勤怠管理を行うことができます」素早く現場の勤務状況を把握することで、貴重な人材の有効活用にもつながるはずだ。
出退勤データはすべてCSV形式で出力できる。給与システムとの連携で、手作業のチェックや二重入力は不要。特にタイムカードの作成や集計、確認などの作業を紙ベースで行ってきた企業にとっては、大きな業務改善につながる。経理や人事などの部門の負荷軽減、カードの送付や収集に伴う輸送費削減など、勤怠管理に伴うコスト削減効果を期待できる。
Touch On Timeは業種業態を問わずさまざまな企業1800社、19万ユーザーに活用されている(実績はKING OF TIMEとの合計)。多数のユーザーを獲得した理由は、打刻デバイスとクラウドの組み合わせが実現した多彩な機能や使いやすさによるものだが、価格面での強みも見逃せない。初期導入費用はゼロ、1ユーザー当たりの月額利用料は300円。クラウドサービスならではのメリットである。「30日間の無料お試し期間を用意しており、実際に使ってみて現場の意見などを聞いた上で導入できます。仮に導入後に『ちょっと違う』ということになれば契約を解除するだけ。撤去も簡単だからこそ、手軽に導入できます」と泰道氏は語る。
メリットはほかにもある。クラウド側でタイムリーに機能をアップデートできるため、法改正などへの対応もスムーズ。ユーザー側が意識しなくても、デジジャパンの専門家が必要な機能を付加、あるいは更新してくれる。ユーザー企業にとって敷居の低いTouch On Time。小規模ユーザーから大規模ユーザーまで、多様な企業の要望を受けてこれからも進化を続ける。