見過ごされてきた健康課題に向き合う人的資本経営

 心身の不調などが原因で労働生産性が低下するプレゼンティーイズムをはじめ、女性特有の病気など、これまで見過ごされてきた健康課題がまだまだあり、人的資本経営の一環として取り組むべきだといえます。

 人的資本経営の基本は従業員の皆さんの健康です。ウェルネス・データの一元管理や可視化、健診業務の効率化などを実現する当社の各サービスはあくまでツールであり、これらのツールを活用することで、組織全体というマクロの視点と、従業員一人ひとりというミクロの視点から、効果的で手厚い施策が可能となり、組織の健康度が高まることで、従業員のモチベーションやロイヤルティなども向上すると考えています。

 日本企業の健康管理は、年1回の健診義務化、メンタルヘルスや生活習慣病対策など、1972年に施行された労働安全衛生法の枠組みの下で進展してきました。法令対応が求められる一方で、長時間労働の是正や雇用形態を問わない公正な待遇、高齢者や女性の就労促進など、価値観が変化し、企業の健康管理はなくてはならない環境に置かれています。

 ここ数年、企業内診療所を設置するなど手厚く健康管理に取り組まれている大企業のGrowbase導入が加速しており、そうした企業から、勤怠情報やワークエンゲージメントといったデータの集約や、Growbase上に蓄積されたデータに基づき個別最適化された健康情報や健康増進サービスに関するお声をいただいております。Growbaseのプラグインサービスとして新たな事業への布石となる取り組みを推進し、同時に中堅・中小企業に対しても、こうしたプラットフォームの展開を急ぎます。

 我々のパーパスは「ウェルネス・データで、未来をつくる。」、ビジョンは「企業と人を元気にする。」です。ただし、単独では不可能です。病院や健診センターなどの医療関係者の方々、パートナー企業の方々、そして弊社のサービスを導入されている企業の方々のお力を借りながら、このパーパスを一緒に目指していきたい。その針路は、ウェルビーイングの道にほかなりません。

◉企画・制作|ダイヤモンドクォータリー編集部
◉構成・まとめ|江口陽子 撮影|佐藤元一

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ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社
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