自社開発のマンション4棟に
スマートホームの実装
地上23階のタワーマンション「リビオタワー羽沢横浜国大」(パース図)。スマートフォンで家電を遠隔操作できるスマートホーム総合アプリ「HomeLink」を採用。住居内の赤外線リモコン対応家電などの管理・操作ができる
同社では、次世代の暮らしを開発・実装する共創型の取り組み「Co-Creation BASE」(略称コクリバ)を展開している。人生を豊かにするマンションを調査研究している同社リビオライフデザイン総研室チーフマネージャーの佐藤有希氏は、スマートホームの推進においてもコクリバを重要視しているという。
「当社はデベロッパーですから、スマートホーム機器メーカーなどとの共創が不可欠です。昨年、住宅関連事業者やメーカー、流通・小売り事業者などが参加するリビングテック協会に加盟したのも、他社との共創によってスマートホームの認知度や付加価値を向上させたいと考えたからです」
そして、スマートホームの普及に向けた具体策の一つが、自社開発のマンションへの実装だ。現在、「リビオタワー羽沢横浜国大」(竣工予定23年11月)と、「リビオ浦安北栄ブライト」(同23年12月)、「リビオレゾン練馬中村橋 千川通り」(同24年1月)、「リビオレゾン横濱綱島」(同24年6月)の4棟に標準装備し、販売を始めている。
日鉄興和不動産
住宅事業本部
リビオライフデザイン総研室
チーフマネージャー
佐藤有希氏
住宅事業本部
リビオライフデザイン総研室
チーフマネージャー
佐藤有希氏
「採用するスマートホーム機器は、入居者の属性やライフスタイルなどに応じてアレンジしています。入居後はお客さまのリアルな声を収集し、スマートホームの最適化やアップグレードを行っていきます」と佐藤氏は語る。
さらに、これから開発する一部の賃貸マンション(「リビオメゾン」シリーズ)でも、フルスペックでスマートホームを実装する。各種デバイスからのデータを収集・分析し、今後のスマートホームの設計や商品企画などに活用していく予定だ。