ICTを授業に取り入れた
すべての学年で学力が向上

「多くの児童は、課題となる単元そのものではなく、それ以前の段階でつまずいていることが少なくありません」と話すのは、青山小学校でマイクロソフトとの共同研究に取り組む芝崎武士主任教諭です。例えば、分数が苦手な児童は、公倍数や公約数でつまずいていることが多く、そのような児童のやる気を引き出すには、自信を持って解ける問題までさかのぼって学習することが鍵となります。当初は通常の授業として取り組みを始めましたが、それでは対応し切れない児童のいることがわかってきました。

「個に応じた指導」の研究個に応じた問題が出題され、解答状況は担任教諭のタブレット端末に一覧表示されるので、児童に応じたきめ細かな指導が行える3年生の授業風景

「そこで、本校ではICTを活用し、児童一人ひとりの学習進度に合わせて学べる『インタラクティブスタディ教室』を実施しました」(芝崎教諭)

 この取り組みを始めたところ、児童は問題が解けることで徐々に自信を深め、集中力が増し、成績が向上するという効果が見られました。

 また、研究開始から半年後の13年1月に「標準学力検査CRT」を実施したところ、研究前の実施結果と比較して、学力に課題のあった6年生はすべての領域でスコアが2桁の伸びを見せ、ICTを授業に取り入れたすべての学年で平均スコアが向上しました。

 さらに、特別支援学級でもタブレット端末を取り入れた授業を実施したところ、読み書きが苦手な児童が上手にプレゼンテーションを行えるようになったり、他者意識の理解に困難を抱えていた児童の客観的考察に役立ったりといった効果が見られたのです。

 東原教授は、「このプロジェクトにより、発展的な内容だけでなく、基礎的な学力向上にもICTの活用が効果的であることが実証されました。児童だけでなく、先生方の成長する姿が見られたことも大きな成果です」と講評しました。

Windows8対応タブレット端末で手書き機能が飛躍的に向上

 また、同校のICT教育を支援してきた立命館大学教育開発推進機構の陰山英男教授は、「Windows8対応タブレット端末で手書き機能が飛躍的に向上したことにより、児童の学習をICTで本格的にバックアップする環境が整いました」とコメントしています。

 日本マイクロソフトは、このプロジェクトの成果を品川本社に設置した「21世紀の教室」にも取り込み、今後も次世代にふさわしい学習環境を模索していきます。

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