今、家を購入したい人が注目すべき
生活利便性、交通利便性、居住快適性

 とはいえ、ここまで「不動産のプチバブル到来」がメディアで騒がれているなか、気になってしまうのが消費者心理というもの。前述のように、今は家を買うにあたって悪いタイミングとも言えない。「やはり今、購入したい」と考えている人は、どのような点に気をつける必要があるのだろうか。

 一般的に、価値の上がる不動産を見分けるためには、「生活利便性」「交通利便性」「居住快適性」などに目を配る必要がある。当然と言えば当然だが、将来不動産の資産価値が上がるかどうかは、そういった「価値」との相関関係が強い。自身の住まいとして気に入っているかどうかだけではなく、資産性も考慮して物件を選ぶ必要がある。

 中山研究員が生活利便性の観点から注目しているのが、川崎市幸区。「東芝の事業所跡に出店した商業施設『ラゾーナ川崎』が開業して以降、分譲マンションが多く建ったことで、利便性や娯楽性が高まり、エリアのポテンシャルが高まっている」(中山研究員)

 また、同じ川崎市の武蔵小杉周辺も注目で、「タワーマンション建設が継続的に進んでいることに加え、東急東横線が副都心線などに乗り入れて利便性が増した。渋谷を通過駅として、新宿・池袋方面までダイレクトに行け、乗り換えなしで長距離の移動が行えるようになったインフラとしての効果は非常に大きい」(中山氏)という。さらに、東京スカイツリー開業により、東武線沿線の不動産開発も本格化し始めている。

 思えば、リーマンショックが起きる直前の2007~2008年前半頃も、不動産市場はプチバブルに沸いていた。一部では、クオリティに見合わない高価格で販売されていると思しき住宅も少なくなかった。

 足もとで「アベノミクス」が高々と喧伝され、不動産の購入意欲が高まっているが、家探し家族はいま一度冷静に、「本当に今、買わなければいけないのか」「購入しようとしている住宅の資産価格は、実際どれくらいなのか」を吟味したほうがよさそうだ。

TOP