～新社長に聞く～未来の可能性と潜在力を解放していきたい

―― 御社はパソコンの企画から生産・出荷までを国内で一貫して行っていますね？

井田社長　企画は秋葉原の本社が担当し、開発・生産・品質管理は海老名事業所と綾瀬工場で行い、平塚の物流センターから全国に出荷しています。しかも短納期で提供できるのが特長です。買い替えだけでなく、パーツ交換や修理、入れ替えも含めて多様化する顧客企業の要望に即応できる点も強みになっています。

サードウェーブの全国配送への新物流拠点「平塚物流センター」。受注から出荷までワンストップで対応している

―― 企業版ふるさと納税を活用して地域のeスポーツ振興に力を入れていますが？

井田社長　プリセールス（販売前）だけでなく、ポストセールス（販売後）にも力を入れたいと思っています。例えばゲーミングパソコン「GALLERIA（ガレリア）」を購入したお客さまが地元の大会や産業で活躍の場が広がるよう、eスポーツの振興や環境整備に注力する自治体に、企業版ふるさと納税で寄付をしています。寄付をすることで自治体から喜ばれ、地域の活性化に一役買えるのは喜ばしいことだと思っています。

―― IOC（国際オリンピック委員会）が定期的にeスポーツの世界大会を主催すると発表しました。もはやeスポーツは単なるゲームではありません。

井田社長　eスポーツは思考力やコミュニケーション能力を飛躍的に向上させるという報告もあります。また、場所や年齢に関係なく交流を深めたりすることもできるので、高齢者の健康寿命を延ばす効果も期待できそうです。eスポーツを通じたデジタル人材の育成にも一層貢献できればと考えます。