業務・サービスの企画からシステムの開発までをトータルに支援
――DXに関するコンサルティングは、ファーム系のコンサルティング会社やITベンダーなど、さまざまなプレーヤーが提供しています。それらの競合と比べて、ニッセイ情報テクノロジーには、どのような強みがあるのでしょうか?
森山 繰り返しになりますが、当社は超上流工程に当たる業務やサービスの企画段階から、システムの開発・実装・運用に至る下流工程までをトータルに支援しており、これが大きな強みの一つだといえます。一般に、ファーム系のコンサルティング会社は戦略作りや企画などの超上流工程、ITベンダーはシステム開発以降の下流領域に特化しており、超上流工程から下流工程までを一気通貫に支援できる会社はそれほど多くありません。
大村 最近では、ファーム系コンサルが下流領域にもビジネスを広げていますが、あまり知見や経験が蓄えられていない領域に事業を拡大するのですから、ご苦労をされているのではないかと思います。その点、当社は日本生命グループのIT戦略に長年携わり、超上流工程から下流工程に至るまでの知見や経験を十分に蓄積しているので、一貫して高いレベルでの支援ができます。
森山 もう一つ、当社の大きな強みといえるのは、金融業界に特化した高度な専門性を持っていることでしょうね。保険に関する豊富な知識と、システム開発に関する高度な知見を併せ持っているコンサルティング会社は、それほど多くありません。
その点、当社は、保険・共済、年金、ヘルスケア領域の専門知識による緻密な分析を基に、実現性の高い課題解決方法を提案し、その上で、業務、IT、PMO(プロジェクト管理)といった多彩なコンサルタントが即戦力として、お客さまのあらゆるニーズに包括的にお応えできる体制を整えています。

森山 和俊 コンサルティング事業本部
コンサルティング事業部 事業部長
大村 お客さまと“共通言語”で対話ができることも、ファーム系コンサルティング会社との大きな違いでしょうね。私が事業部長を務めるコンサルティング事業本部 公共年金事業部は、主に公共年金の発注者業務を支援させていただいていますが、当社のコンサルタントは年金の業務とシステムの両方に精通しているので、お客さまの要望をきちんと理解し、その意図をシステム開発の担当者にも分かりやすく“翻訳”して伝えることができます。結果として、戦略や企画と齟齬のないシステムが実装可能となるわけです。

大村 剛 コンサルティング事業本部
公共年金事業部 事業部長