【将来性は?】
新たな事業領域の開拓を目指してM&Aを推進!

 砂糖の国内消費量は、人口減少や代替甘味料の台頭などの影響で減少傾向にある。にもかかわらず、ウェルネオシュガーの足元の業績は堅調だ。精製糖メーカーとしての強固な経営基盤のうえに、消費者ニーズの変化に対応した成長戦略を描いていることが、業績拡大の原動力となっている。

 新しい製品の投入にも意欲的だ。例えば、グループ会社のツキオカフィルム製薬は可食フィルムを製造。口内清涼、オーラルケア食品など成長が期待されている。同ツルヤ化成工業は、砂糖の数十倍~数万倍の甘さを有する高甘味度甘味料を製造。グループの製品の多角化に貢献している。

 25年3月期よりスタートした中期経営計画「WELLNEO Vision 2027」では、フードサイエンス事業の強化・拡大のため100億~200億円のM&A方針を掲げており、今後も機能性素材や食品添加物の領域で成長を加速させていく。最終年度の28年3月期に連結当期利益70億円(24年3月期は55億円)の達成を目指している。

 子会社で九州に地盤を有する精製糖メーカー第一糖業との合併を控える中、25年2月には、同業他社の東洋精糖への株式公開買付を実施すると発表。業界再編が進む中、経営基盤をさらに強化しリーディングカンパニーの一翼となり、新たな価値創造を目指す。

【トップインタビュー】
「砂糖屋」としての矜持を持ちながら、人々の健康に貢献していきます

【IRレポート/ウェルネオシュガー】食に欠かせない砂糖と腸内や口腔内を整える機能性素材を開発、安定配当が大きな魅力時代のニーズに応えながら、砂糖などを原料とする体にいい製品を提供していきたい、と語る山本貢司社長

 砂糖は、泣いている赤ちゃんにあげると、すぐに泣き止むといわれています。それほど人の心を和ませ、幸せな気持ちにする食品なのです。私たちは、そんな素敵な食品を世にお届けする「砂糖屋」であることに誇りを持っています。

 人口減少や健康意識の高まりで、砂糖そのものの需要は縮小傾向にありますが、新しい時代のニーズにお応えしながら、砂糖などを原料とする「フローラデザイン素材」のように体にいい製品を提供していきたい。それが「砂糖屋」 としての私たちの矜持です。

 持続的な成長とともに安定配当を継続しているのも私たちの誇りです。今後も新領域への挑戦によって、株主の皆さまにしっかり利益を還元いたします。

●問い合わせ先
ウェルネオシュガー株式会社
〒103-8536 東京都中央区日本橋小網町14-1 住生日本橋小網町ビル
TEL:03-3668-1246
https://www.wellneo-sugar.co.jp/