経費精算システムを
スマートに導入するには

 とはいえ、「経費精算業務をITでシステム化する」となると、一般的には大きな初期投資が必要というイメージは拭えない。しかし、IT化するのはあくまで、人手で行っていた経費の申請、承認などのフローの部分だ。 

ラクス「楽楽精算」紹介ページ 詳細はこちら

 交通機関の乗り換え案内ソフトを内蔵し、経路を入力するだけで自動的に交通費が入力できる。

 また、「Suica」や「PASMO」など交通系ICカードの利用履歴を読み込めばそのまま交通費が申請できる……など、さまざまな経費精算の効率化を実現する機能を持つクラウドサービス「楽楽精算」は、その導入のしやすさと、それまで人手で行っていた業務の合理化によるコスト削減効果が話題となり、ユーザー企業が拡大している。

 提供元のラクスは、「多くの投資を行えない企業でも、簡単かつ低コストで導入できる」をモットーに同サービスの開発を推進。同サービスを導入した企業の中には、「経費申請に関わる業務が3分の1に減った」「5人体制の作業を2人で回せるようになった」という事例も出てきているという。こうした効果が既存ユーザーの紹介などによって伝わり、現在では、およそ300社 が「楽楽精算」のユーザーとなっている。

 従来の申請・精算フローを変えたくない企業のために、これまで使用してきた紙の帳票の体裁を踏襲することもできるシステムであることも、普及を後押しした。

 アンケートに寄せられた中にも、経費精算については「プロセスだけを入力すると自動的に(料金等が計算され)経費が申請できるシステム」を使いたいという意見は多かった。同社では、経理関係の担当以外にも広く「楽楽精算」の利便性を実感してほしいとし、「無料お試し」の環境も提供している。