手軽で低コストの
新サービスが登場
Buzzfinderは多くの企業に活用されているが、「もっと手軽にTwitterのツイート状況を把握したい」という企業の声も聞かれる。こうしたニーズに応える二つの新サービスが登場した(図2)。
その一つが「デイリートピックメール」である。登録した単語に応じ、前日のツイートからアフィリエイト広告などの不要なものを除いた主な話題をメールで毎日送信するサービス。毎日画面上でツイート状況を把握するのは労力やコスト面でハードルが高い、という企業に適している。
企業規模にかかわらず、消費者の不満が風評被害につながることもある。デイリートピックメールにより、「今、Twitter上で自社の何が話題になっているのかを、的確に普段から把握していることで、トラブル発生時にも迅速な対応が可能です」と谷口氏は活用の意義を述べる。
二つ目の新サービスが「ソーシャルアラート」だ。複数の単語を組み合わせて詳細に分析するBuzzfinderに対して、ソーシャルアラートは一つの登録単語に従って同じくリアルタイムに分析し、ツイート数の傾向からシステムが自動的に異変を検出してメールで通知するサービス。リスクの発生を即時に把握することにより、万一の炎上被害を最小限にとどめることも可能だ。詳細な分析ではなくアラートに特化することで、導入しやすい低価格を実現した。
新サービスはいずれもTwitterの日本語ツイート全量、リアルタイム分析といった特徴を踏襲している。「デイリートピックメールやソーシャルアラートは風評被害対策のエントリー版といえます。導入効果を確かめた上で、より詳細に状況を分析・把握できるBuzzfinderに移行する方法もあります」と谷口氏は話す。
SNS上に「火種」を投稿されてから炎上するまでに要する時間はそう長くはない。素早く異変に気付き、的確に対応できるかどうかが命運を分けることも多い。Buzzfinderと二つの新サービスは、そうした企業の活動を強力に支援してくれるだろう。