「ジアセチルは、特に女性が強く認識する傾向があります。実際、『アブラ臭い』『不快だ』と感じる人が、男性より女性の方が圧倒的に多い。しかも、沸点が低いのでニオイが揮発・拡散しやすいうえに、微量でも臭う性質があることが分かっています」
ジアセチルは、頭頂部や後頭部、頸部を中心に、汗から分泌される乳酸が、皮膚常在菌であるブドウ球菌によって代謝・分解されて発生し、皮脂の中鎖脂肪酸と混じりミドル脂臭となるもの。したがって、汗をかけばかくほど、脂質が出れば出るほど、あのニオイは発生する。枕から悶絶するようなニオイがするのは、寝ているときの寝汗とともに頭部で増加するミドル脂臭が原因だったのだ。
満員電車などに乗っている際、一般的な男女の身長差を想定すると、男性の頭の後ろから首にかけての部分がちょうど顔を上げた女性の鼻あたりにくることも考えられる。つまり、男性には自覚しづらいニオイである一方で、女性たちはそれを敏感に感じ取りやすい環境に身を置かれ、悶絶しているのが実態なのである。
夏に毎日頭を洗わないと大問題に
女性への「スメハラ」を防げ!
これから夏を迎え、汗をかく機会がさらに増える。あなたのニオイに悶絶しているのは、妻や娘、そして見知らぬ電車内の女性だけではない。実は、何も語らない職場の女性たちも同じく苦しんでいるはずだ。そんな彼女たちに迷惑をかけないため、どんな対策ができるだろうか。
マンダムが2013年10月に20~50代の男性452人を対象におこなった調査によると、ミドル男性が「頭を洗う」時間は、61.4%が2分以内であり、全体の4分の1(25.3%)が「1分未満」ときわめて短いことが判明。しかも、ミドル脂臭の発生しやすい「頭の後ろから首にかけて」をしっかり洗っている人は、他の頭の部分と比べても少なく、30代では38.1%、30代よりもニオイの発生しやすい40代でも50%に留まっている。
ニオイの発生源である「頭の後ろから首にかけて」を入念に洗わずに、耳の後ろをゴシゴシ洗っている場合ではないのだ。
確かに一般的に男性は、女性よりも髪が短いこともあり、とても簡単に頭を洗いがち。また、忙しい毎日が続くと、「今日はお風呂に入らなくてもいっか!」と思う日もあるかもしれない。しかし、こうして洗わずに放置しておけば、ミドル脂臭が増え続けるのは間違いない。自分が気にならなくとも、周囲のために清潔を保つことを心がけよう。
ミドル男性のニオイの正体が明らかになった今。ニオイによるハラスメント「スメハラ」に悩む女性たちが1人でも救われる日が来ることを祈るばかりだ。
(制作 クロスメディア事業局 sponsored by マンダム)