授業の主役が変わる!

 学校教育が大きな転換期にある。教育現場に蓄積されている豊富な教育法、授業法を生徒の能動的な学びへとつなげていく。それを後押ししているのが、タブレットやスマートフォンなどの携帯情報端末だ。いったいどんな変化が起きているのだろうか。

 それは、「TEAL(Technology Enabled Active Learning)」と呼ばれる、ITの支援を得て初めて可能になる学びへの挑戦だ。すなわち、授業の“主役”が変わるのである。

生徒が変わる!
「勉強は楽しい」と言い始めた

 過去から営々と続けられてき授業では、教科書なりに示される「教科の内容」が主役であり、それを子どもたちに理解させることに教育の主眼が置かれていた。ところがTEALの主役は「子どもたち自身」。教科書に示される内容を理解するだけでなく、それを基に各種の課題について知識を活用・発展させていく力をいかに育てるかにテーマが移っている。

 例えば、パソコンを使った教育では、従来はワープロやプレゼンテーションソフトの使い方、インターネットを活用した情報収集法などに力が注がれていた。しかし現在は、道具としてパソコンを活用して、自身の意見をまとめたり、具体的な解決策を考えたりすることに力が注がれている。

 それは、グローバル時代を背景にした「問題解決型人材の育成」「主体的な創造性の育成」「イノベーティブな能力の育成」といったテーマとも重なる。そうした人材の輩出をめざし創造力育成の重要性を明確に認識する教育現場はすでに、生徒たちの自発的学習に手ごたえを感じている。

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