築10年前後、2000万円未満
リノベーション派も増加

 購入価格は、マンション、戸建てともに2000万円未満が最多(前ページ図-3、4)。次いでマンションは2000万~2500万円、戸建ては4000万~4500万円が続く。

 築年数(入居時)は「5~10年未満」が28%を占めている(前ページ図-5)。なぜ、この時期の物件がいいのか?

「築10年程度の物件は掘り出しもの。10年なら新築物件と基本性能にあまり差はありません。マンションならノーリフォームで住めます」と中林氏は語る。

 また、最近人気が高いのが、中古住宅の駆体だけを残して、家(部屋)全体を好みの空間に変える「リノベーション」だ。間取りや設備、内装が画一的な新築物件よりも、自分の暮らしに合った空間づくりができるところが魅力。

 実際「リノベーションしやすい間取りだった」(大阪府・40代)という理由で、あえて手ごろな中古物件を積極的に選ぶ層も増えている。「この4、5年、若い世代を中心に人気があります。駆体さえしっかりしていれば、中はいくらでも変えられます」(前出・中林氏)。

 中古物件のメリットを見極めた上で物件を購入しているために満足度は高い(前ページ図-7)。「たいへん満足している」「満足している」を合わせて82%が満足感を得ている。「ペットが飼える」(さいたま市・40代)、「希望通りの住所になった」(和歌山市・40代)、「日当たりがよい、庭が広くなった」(東京都・60代)など、満足感は多様だ。

 それだけ、個性的で幅広いニーズに応えられるのが中古物件の魅力ともいえるだろう。

 

この記事が収録されている「週刊ダイヤモンド」別冊 2015年11月30日号『極上中古を探せ!2014-2015』の詳しい内容はこちらからご覧いただけます。

中古マンション、戸建ての注目物件情報をお届けしている特設サイト『極上中古を探せ!2014-2015 online』もあわせてご覧ください。紹介物件の資料が無料でご請求いただけます。