松江 本日はいろいろといいお話をお聞かせいただきました。私は持続的成長のためには組織が変わり続けていくことが必要だと考えているのですが、そのためのポイントはどこにあるとお考えですか。

木川 それは「挑戦」です。常にお客さまのニーズを把握し、それに対して何ができるかを考える風土を植え付けると、常に新しいことにチャレンジするマインドが育ちます。挑戦というのは、大成功をおさめたらそれで満足しないということです。誰しも失敗したら再挑戦しますが、大成功するとチャレンジしなくなる。われわれがそうならないのは、隙間なしに次から次へと新しいものにチャレンジさせてきた小倉さんの功績です。それをやり続ける風土ができていれば、経営者としてはかなり楽ですね。

松江 やはり常にフィードバックがあると人は刺激を受けて、常に考えたりチャレンジしたりしようとする。経営としてそうした環境をうまくつくられているなと感じます。

木川 「満足BANK」もそうですけど、今まで色々な制度や仕掛けなどを試みて来ましたが、それを受け入れられる風土があるかないかが重要です。我が社で成功している仕組みを真似して、風土が違うところに埋め込もうとしてもそれは無理です。

 色々な仕掛けをする上でも、それぞれの企業が持つ風土に合った形で何を実現するかを考えなければなりません。だから普遍的な成功事例はあまりないと思います。良い悪いではなく、風土に合っているかどうかです。風土に合ったことをやることで、組織は大きく変わっていくのではないでしょうか。そこが要諦ですね。

(対談後記)
「自己変革力の秘訣-松江の視点-」


『風土に合った仕掛けでないと成功しない』創業経営者の築かれた土壌のうえで有効に機能するメカニズムを構築することで成長の基盤を作られた木川社長の手腕は、自己変革力を解き明かすうえで多くの示唆に富んでいる。

「長い時間軸でのグランドデザイン」、「サービスは先、利益は後」、「グループ横断的なコミュニケーション」、「満足BANKに象徴される褒める文化」、「過去の大成功に満足しない挑戦するマインド」など象徴的な取り組みの数々。組織が自ら活力を持って変化し続けるための秘訣がそこにある。

 

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