「Handbook」の活用で
コミュニケーションもスムーズに
新たに導入したもう一つのツールが、「Handbook」。タブレットを活用しながら、言葉だけでは伝えにくい商品の機能や増毛の仕組みなどを動画で見せることができるようになったという。
「また、『ヘアチェックアプリ』ではお客さまの頭皮の状態から髪の太さ、毛穴の状態などあらゆる情報をデータ化できるため、紙ベースで資料を作っていたころとは比較にならないほど迅速な対応が可能になっています。さらに、これまで郵送で行っていたお客さまアンケートに関しても、納品時に『アンケートアプリ』を使用して行うようにしています。初回の電話対応からカウンセラーの印象、商品の満足度などをお客さまに直接聞きながら打ち込んでいくことで、容易にデータ化ができ、商品開発や対応改善に素早く活用できるようになりました」(金子氏)。
同社では、未来の顧客である若年層への認知度を高めるためのユニークな仕掛けも行っている。それが、2014年10月に開催された「毛-1グランプリ」だ。同社のヘアケア商品のリニューアルを記念して行われたもので、サロンコースを参加者が体験し、もっとも育毛に成功した優勝者を決定。コンテスト期間中はniconicoチャンネルで特設サイトを開設し、動画やブログで育毛経過を報告した。「テレビ離れが進むSNS世代の若者に対し、5年後10年後に“髪に困ったらアデランス”と思ってもらう土壌づくりのための取り組み」という金子氏。
コミュニケーションを重視したさまざまな取り組みを行うアデランス。高い顧客満足度の秘密はここにありそうだ。