一方、女性から最も不快であり、「許せない」ニオイと評価されたのが、「汗臭」だ。男性82.6%、女性89.0%が「不快」と回答し、3つの体臭のなかで最も高い結果となった。さらに、容認度を尋ねたところ、「許せる」と答えた人は男性で76.1%だったのに対し、女性は87.9%とこちらも非常に高かった。特に、25歳~34歳の女性においては100%が「許せない」と回答するほどだった。
この「汗臭」とは、主に10代から30代前半の男性のワキから発せられているニオイなのだが、マンダムが「男性の加齢による体臭変化」について調査したところ、男性が体臭の変化を感じるのは30代後半から40代だという。では、そのニオイの正体は何なのか。それが、「ミドル脂臭」だ。当のミドル脂臭に対する不快度と容認度は、どのような結果だったのだろうか。
ミドル脂臭が「不快」と答えたのは男性75.0%、女性89.0%と、汗臭と同様に不快度が高いことがわかった。また、容認度については、男性は66.3%であった一方、女性は81.3%という結果になった。汗臭以上に男性と女性では「許せない」と考える人の割合に差があることからも、ミドル脂臭は女性より男性が気づきにくいニオイだと考えることができる。
このような結果からわかるように、周囲に嫌われるニオイの正体は、加齢臭ではなく、「汗臭」と「ミドル脂臭」と言っていいだろう。多くの場合、30代後半になると「加齢臭が始まった!」と思うかもしれない。しかし、加齢臭が本格化するのは50代以降。多くのミドル男性はそのニオイを「ミドル脂臭」と誤解しているのではないだろうか。