好調な関東進出を
足掛かりに全国へ

拡大画像表示
──12年9月、関東に進出し、現在埼玉県に2店(ティア越谷、ティア鳩ヶ谷)を展開中です。15年11月には神奈川(ティア相模大塚)、16年1月には茨城(ティア土浦北)にフランチャイズ(FC)で出店を予定しています。東京も含めた関東エリアの現況をどのように評価していますか。
冨安 ティア越谷は3年目で単年度黒字のめどが立ちました。名古屋・大阪進出時に比べて黒字化の速度が非常に速く、巨大市場でティアの方針が受け入れられたことに安堵しています。
ただ、東京とそれ以外の関東では戦術を変えており、東京以外の関東では比較的地価が安いので土地を借りて会館を建てる名古屋方式が通用しますが、都内は地価が高い上に斎場が多数あるため、既存の斎場を利用して葬儀を請け負う無店舗展開を計画しています。

拡大画像表示
関東でティアのブランドを確立した後、全国展開を目指します。中長期目標では、会館数200店、売上高165億円(15年8月23日現在79店、14年9月期95億円)。今後の出店戦略としては中部・関西・関東を中心に年間4~5店のペースで出店を行い、既存店は年間2~3店ペースで小規模葬儀に対応した改装を進めていきます。
──全国展開のためにフランチャイズも積極的に活用していく計画ですね。
冨安 FCクライアントは8社で、中部、関西に出店しています。今年3月に新規クライアント2社とFC加盟契約を締結しました。M&Aも選択肢に入っています。葬儀社の事業者数は全国で9000社を超えていますが、大半が個人業者で経営者の高齢化が課題となっています。エリア内のシェアの高い事業者であればグループ内に取り込むこともあり得るでしょう。