マンション設備の常識は
少しずつ変化している

天然石カウンターに輸入水栓が付いているキッチンも「松」。ステンレスキッチンはブランドものなら「松」、一般的なステンレスは「竹」で、最近は押しなべてグレードが高い(写真左)、石粉入りの人工大理石カウンターキッチンは、高級感があり、使いやすいので「松」(写真右)
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 キッチンであれば、最近はオープン型のアイランドキッチンが人気だ。調理が孤独な作業にならないし、調理中も子どもの様子を見やすく、リビングダイニングが広い印象になるなど、利点は多い。

 そんなオープン型が、少し前までは不人気だったと聞けば、今の若い人は意外に思うかもしれない。

 オープン型は、シンクに生ゴミがたまらないディスポーザーの設置、汚れた食器を素早く洗える食器洗い乾燥器のビルトイン、調理時の水音が小さくなりリビングのくつろぎを守りやすいサイレントシンク(静音設計)などの進化により、急速に広まった。 

 つまり、そうした機能がマンションに備わっていて初めて、快適なオープン型キッチンの暮らしが可能であり、その意味で「ディスポーザー付き」は、今では「梅」グレードなのである。

 ちなみに、マンションの規模によってはディスポーザーを導入できない場合もあるので、24時間ゴミ出し可能であれば「梅」とした。

 あるいはトイレは、最近、手洗い器別付けが人気である。浴室は大きめで高級になれば窓がポイントとなってくる。トイレの温水洗浄便座、浴室の排水機能が高いクッションフロアはもはや常識。

「自分はどこまで求めるか」を考えつつ、チェックしていきたい。

タンクレストイレに、手洗い器別付けになると「松」。節水タイプ、温水洗浄便座付きはもはや常識。バリアフリーの手すりや収納棚も「梅」で、ごく一般的な仕様となる

 

この記事が収録されている「週刊ダイヤモンド」別冊 2015年9月27日号『2015 この秋”買い”の住宅』の詳しい内容はこちらからご覧いただけます。

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