毎日に生きがいを育む
充実の独自プログラム
レクリエーションやリハビリテーションにおいても、入居者の“やりがい”や“意欲”を引き出すことを重視している。
入居者に心豊かに過ごしてもらうため新たにスタートした「Cоcоrо(こころ)倶楽部」では、取り組みの一つとして「園芸年表」を作成。入居者が作業の様子を写真や文章で記録するとともに、毎月、収穫した野菜を使った七草がゆやキッシュ、ポトフなどの料理を作り楽しんでいる。
左/畑での植え付けの様子。収穫した野菜を使って、毎月料理を楽しんでいる 右/壁に張られた「園芸年表」。毎月の作業の様子を写真と共に記入する欄が設けられている
「こうした取り組みにより『この間キッシュを初めて作ったのよ』と家族が訪れた時に話題が生まれたり、『次回は収穫した野菜の話をしよう』と生きがいにつながったり、心豊かに暮らすためのきっかけにしていただけたら」と小暮専務。
プロにメークしてもらう「本格コスメ教室」、骨盤矯正「ルーシーダットン」、ピンホールカメラで写真撮影する「アナログ写真愛好会」など、ユニークなプログラムが実施されている
また、「Tomo2(ともとも)倶楽部」は、人と人の交流を深めることで、より生きがいを感じてもらおうという企画。プロのカメラマンやヘアメークも参加した「キラキラ移動写真館」はその成功例となった。
リハビリテーションでは、「水を飲んでもむせる」「立ち上がろうとしたら尿漏れが」といった、入居者が「あるある!」と共感できる困りごとをテーマにした「逆引き型リハビリ」を実施し、モチベーションを高めている。
医療連携では訪問往診を実施。ホームドクターとして位置付けることで、健康で安心して過ごせる住環境を提供している。夕方には入居者の状況を引き継ぐミーティングを入念に行い、看護師は入居者の医療情報をタブレットで所持するなど、夜間の急変にも対応する体制を整備。こうした体制づくりにより、胃ろう、インスリン、ストマ、バルーンカテーテル、在宅酸素、人工透析、ペースメーカーなど、医療的処置を必要とする入居者まで多様なニーズに応えている。