これまでに発売された「Gとうふ」シリーズの変遷 (c)創通・サンライズ拡大画像表示
なぜこんなマニアックな商品が誕生したのか。機動戦士ガンダムとのコラボレーション商品は、以前、同社の女性向けとうふ「ナチュラルとうふ」を取り上げた際にも紹介したように、完全に社長の趣味。まさにガンダム世代の同社の鳥越淳司社長が「ターゲット=俺」と掲げたトップダウンの商品なのである。
そんな同社は、決して“趣味の豆腐”だけを作っているわけではない。絹や木綿といった定番商品の量産化体制を大規模な「第三工場」の建設で整え、1日100万丁もの豆腐生産を牽引している。2010年には豆腐専業企業で初めて売上高100億円を突破し、2014年度には170億円に。いまや最大の豆腐専業メーカーとなった。
トップメーカーの座に就いた同社は、豆乳よりも濃厚な大豆100%の「豆乳クリーム」を商品開発に取り入れ始めたことによって、新しい豆腐を続々つくることが可能に。そこで生まれたのが、2014年8月に発売した「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ」だった。今年2月には、かぼちゃ味とチョコレート味を発売し、「豆腐ってデザートになるんだ!」と驚きを与えた。しかし、あくまでも相模屋の売上の大部分を支えるのは定番商品。こうした新しい豆腐は、注目度は大きいものの本流の商品ではなかったのだが、それでも果敢に挑んできたのが鳥越社長だった。
「いわゆる本流ではない…。意欲的な設計思想…。まさにこれは『ドム』ではないか。ドム以外にない!」
そんな気づきが、久しぶりのガンダム商品発売へと至らせたのだという。発売のなかった沈黙の2年間を「ガンダムへ思いを馳せながら、試行錯誤の続く日々だった」と語る鳥越社長。新商品を前に輝く目には「ガンダム」と「おとうふ」への愛があふれ、次なる衝撃的な商品にも期待が高まるばかりだ。
(ダイヤモンド・オンライン編集部 林恭子)



