「穴の空いたバケツ」に
広告予算を投じていないか?

 B→Dashが生まれたきっかけは、顧客の依頼だった。安部氏は振り返る。

「あるお客様から『集客からLTVまでを一気通貫で見て相関関係を分析したい』という要望があったのですが、導入されているツールが多くデータも複雑で、プロジェクトは困難を極めました。そして、この問題を解決するツールは、世界のどこにもありませんでした」

 ならば、自分たちでつくるしかない。安部氏はそう腹をくくり、開発をスタートさせた。同時に、そこに大きなチャンスがあることを確信する。 「多くのお客様のマーケティング現場に入り込む中で、ツールに起因するさまざまな問題点を実感していました。その本質的な解決を図るため、B→Dash開発のアクセルを踏みました」と安部氏はいう。

 B→Dashの価値は、マーケティングの最適化と収益の最大化に貢献することである。安部氏は次のように語る。

「マーケティングにおける業務やコストを最適化して、企業収益にインパクトをもたらす。実際、その効果を現実化した導入事例が多く生まれています」

 たとえば、ある企業はオンライン、オフラインの複数チャネルで広告を展開していたが、「どれが一番効いているのか」を知る手段がなく、長年の予算配分を維持し続けていた。配分の変更に踏み切るだけの根拠がなかったのである。B→Dashを導入して施策ごとの効果がクリアに見えると、同社はすぐに、ほとんど効果の出ていない施策への予算をカットした。

「現在トレンド化しているMAを導入している会社も、効果の出ない施策・シナリオばかり自動化しています。それは穴の空いたバケツに毎月予算を投じていることと同義です。B→Dashを導入すれば、どの施策・シナリオを自動化すれば収益が高まるかが一目でわかります。B→DashがMAを超えると期待されるのは、まさに最適な施策の自動化や広告投下ができるようになるからです」と安部氏は語る。

見据えるのは、日本企業の
グローバルプレゼンス向上

 B→Dashはクラウド型で提供されるので、拡張性にも優れている。一部の機能、あるいは一部の事業部だけでスタートし、結果を見極めた上で全社展開することも可能だ。

 加えて、フロムスクラッチは導入をサポートする体制を強化している。「特に導入当初にはコンサルタントが手厚くサポートし、実際に活用していただけるよう伴走します」(安部氏)

 B→Dashはサブスクリプションモデルなので、顧客の継続利用が重要。だからこそ、使いやすさにこだわる。ユーザーインターフェイスをよりよくするため、安部氏は「高齢者でも使える“らくらくホン”を目指せ」と常々開発チームに檄を飛ばしている。

 外資系を含む既存ベンダーに対して、B→Dashで真っ向勝負するフロムスクラッチ。その先に、安部氏が見ているのは日本企業のいっそうの飛躍だ。

「日本企業は素晴らしい技術を持っていますが、グローバルでの存在感は十分とはいえません。特にマーケティング能力では見劣りするケースが多い。この弱点を克服すれば、一気に競争力を高めることができるでしょう」と安部氏。そのために、B→Dashで貢献したいと考える。日本企業のグローバルプレゼンス向上は、フロムスクラッチのミッションでもある。

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