デルのPC回帰を示す
象徴的な製品といえる
一方で、デルから、New XPS 13のような魅力的なノートPCが登場した背景には、デルそのものの企業体質が変化していることも見逃せない。
デルは、2013年に非公開化したが、その狙いは、意思決定の迅速化と、変革の推進を加速することだった。
上場企業では、大胆なM&Aや、新分野への積極的な投資が後回しにされ、株価の成長あるいは安定化のために、四半期ごとの業績が最優先される傾向が強い。実際、デルも、タブレットへの進出が遅れたほか、主軸のPC事業でも魅力的な製品の投入が少なくなり、シェアを失い始めていた。
だが、非公開化が決定して以降、創業者であるマイケル・デルCEOは、水を得た魚のように積極的な改革に挑み始めた。その成果のひとつが、先ごろ発表されたストレージ大手のEMCの買収だ。670億ドル(約8兆円)というIT業界最大の買収によって、デルが目指しているソリューションプロバイダへの道のりが、一気に縮まることになった。
そして、非公開化は、PC事業にもプラス効果となっているようだ。
デルがテキサス州オースティンで開催している年次イベント「デルワールド」で、デルCEOは、全世界から集まった約5000人のパートナーや顧客を前にして、PC事業に関して積極的に発言を始めている。そして、PC事業が業界全体よりも速く成長していることも改めて強調している。PC事業への投資が再加速し始めていることを、デルCEOの発言から強く感じとることができるのだ。
そうした中で投入されたNew XPS 13は、デルの変革の象徴ともいえるエンドポイント製品といって間違いないだろう。
DELL New XPS 13
●OS:Windows 10 Home
●プロセッサー:第6世代インテルⓇ CoreTM プロセッサー搭載
●ディスプレイ:最大でQHD+(3200×1800)のタッチ対応13.3インチ光沢液晶ディスプレイなど ●バッテリー持続時間:最大18時間 ●サイズ:薄さ9〜15mm、幅304mm、奥行き200mm
●重さ:約1.2kg ●カラー:シルバー/ゴールド
●Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside、Intel vPro、vPro Inside、Celeron、Celeron Inside、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、Xeon、Xeon Phi、Xeon Inside、Ultrabook は、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation の商標です。
●Inspiron、XPS、Alienware、Dell ロゴは、米国Dell Inc. の商標または登録商標です。