ジュネーブ・シールは
ブランドの卓越性の証し

ジュネーブ市内にある自社ファクトリー。現代最高峰の機械式複雑ムーブメントをゼロから開発&製造できるスイスでも屈指の技術水準を誇る

──ロジェ・デュブイの時計は全て機械式で、しかも全製品にスイス・ジュネーブ州が認定する「ジュネーブ・シール」が刻印されています。その意味と価値を教えてください。

ポントルエ 時計にジュネーブ・シールを刻印するためには、州が定めた12の厳格な基準を製造過程で守らなければなりません。そのためには特別なノウハウと人材が必要です。最低でも10年の経験を持つ時計師でなければ、この基準を守った時計作りはできません。そのためには優れた人材を集め、教育を施すことが必要です。それでもジュネーブ・シールにこだわるのは、この基準が、伝統的な技術と最先端の技術が融合したロジェ・デュブイ。そのブランド価値を証明し、アピールするのに最も有効な方法だと考えるからです。

新進ブランドとして
可能性は無限大!

──現在のビジネス状況はいかがですか。

ポントルエ 時計業界は今、不確定化する世界経済の影響を受けて、残念ながら好調とはいえません。しかしロジェ・デュブイは“究極の時計”として高級時計市場の頂点に位置しているため、その影響を受けにくいブランドです。また、1995年に創立されたまだ21年間の歴史しかない若いブランドであり、その魅力がまだ十分に認知されてはいません。現在、世界でも直営ブティックを含め、正規取扱店舗はまだ200しかありません。つまり、日本を含めてあらゆる国々で、まだまだ伸びる可能性があると確信しています。

──日本での今後のビジネス展開をお教えください。

ポントルエ 日本には現時点で17の取扱店舗があり、総売上額の約10%が日本のお客さまによるものです。メカニズムに詳しい日本のお客さまは時計に関して世界で最も優れた見識をお持ちです。私はロジェ・デュブイが日本でさらに認められることが、世界で今後成長するためには欠かせないと考えています。直営ブティックはまだありませんが、最高の場所が見つかったら、ぜひとも造りたい。そう考えています。