世界のすべての音楽ジャンルを網羅したプレイリストも

40~50代にグッとくるロックの名曲を37曲集めたプレイリスト。クラプトンの名曲「レイラ」から、ロッド・スチュアート、フィル・コリンズ、ビリー・ジョエル、エルヴィス・コステロなど。全曲キャッシュしてレジェンドたちのサウンドに浸りたい。最新プレイリストはこちら

 音楽配信サービスの個性は「プレイリスト」にもあらわれる。ユーザー個人が好きなアーティスト、ジャンルの曲を検索してプレイリストを作成することもできるが、音楽との出会い、または再会という意味で注目したいのが、サービス提供側があらかじめ用意するプレイリスト。「KKBOX」も独自色を打ち出したプレイリストを提案しているが、今後はより積極的に仕掛けていくつもりだという。

「単純に配信曲数を競うつもりはありませんが、プレイリストの幅と深さ、ユニークさでは負けたくない。例えば、ウィキペディアには世界中にある音楽ジャンルとして約700種類が掲載されていますが、全部をフォローするプレイリストがあってもいいんじゃないか。かなりブッ飛んだ発想ですが、そんな企画も実現しようとがんばっています。プレイリストづくりは挑戦であり、我々にとっても発見の連続で、その高揚感を、音楽を愛するすべての人たちに伝えていきたいですね」

アーティスト、文化人と音楽体験を共有できる

 独自の音楽ソーシャル機能「Listen With」が「KKBOX」の大きな特徴だと記したが、プレイリストを軸に他メディアとのコラボレーションを行い、「音楽の繋がり」を広げる試みも行っている。

上原ひろみさんが選んだ7曲はここでチェック

 毎週日曜の20時~21時、インターFM897でオンエア中のラジオ番組「KKBOX presents 897 Selectors」には、週替わりでセレクターが登場し、「100年後にも受け継がれていきたい音楽」をテーマにおすすめの曲を選曲。そして、放送終了直後にはプレイリストとして公開される。

「あの人はこんな音楽を聴いているのか、となれば、それはファンにとって新たな発見であり感動につながるはずです。セレクターは元YMOの高橋幸宏さん、ジャズピアニストの上原ひろみさんといったアーティストに加えて、BEAMS RECORDSの青野賢一さんなど、文化人の方々にもご登場いただいています。どんな音楽が選ばれるのか、我々もワクワクしている部分があるので、一人でも多くの方に放送を聴いていただければと思います」

 さらに、「TOKYO MUSIC BOX」という特別企画も立ち上げている。ロンドンを本拠地に世界108都市39カ国でシティガイドを展開するタイムアウト東京とともに、都内のミュージックカフェをピックアップ。店主、スタッフ、常連客がセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介し、顔が見えるリアルの現場・コミュニティとWEBをつなげる試みが行われている。

 定額制音楽配信サービスを利用するのは20代から30代が中心。こう想定し、「40代以降の世代を取り込むためどんな施策を?」という質問を用意していたが、思わぬ答えが返ってきた。「KKBOX」の場合、アクティブユーザーには40代も非常に多いというのだ。少し意外な気もしたが、八木氏のこんな言葉で腹に落ちた。

「音楽にお金を使うのは、音楽にお金と時間を使って青春時代を過ごした人たち」。

すべての“Music Lover"に、出会いと感動の音楽体験を

 デジタル配信があたり前の世代ではなく、小遣いを貯めてレコードやCDを買い、または借りて、夢中になって聴いていた世代。好きな曲だけを編集した「プレイリスト」をつくり、ドライブに出かけた世代。なるほど確かに、40代より上の世代と、定額制音楽配信サービスは親和性が高そうだ。

「ただ、音楽が好きであることに世代差はありません。あらゆる世代から利用されるサービスを目指して、すべての"Music Lover"が楽しめるコンテンツを提供できる、音楽配信サービスの"なんでも雑貨店"のような立ち位置でいたい。そのためには、もっとユーザーに寄り添ったサービスに成熟しなければいけないし、アーティストとの関係構築、サポートも強化しなくてはいけないと思います。

 特に、日本のアーティストがアジア市場に展開するとき、『KKBOX』は極めて影響力のあるメディアとしてサポートできるはずです。音楽配信サービスであり、人との人をつなぐメディアでありながら、音楽を愛するすべての人に出会いや感動を届けていきたいですね」

 アプリは無料でダウンロードでき、いつでもどこでも約2000万曲のラインナップから好きな音楽を聴き放題で楽しめる。また、4000曲をキャッシュ(一時保存)できるため、一度再生した曲は通信環境を気にせずオフラインでも再生可能。アプリの使い勝手も良好で、この手のサービスを利用するのが初めてでも戸惑うことはない。

 ダウンロード後の1カ月は無料となっているので、この機会に、新しい音楽体験のトビラを開いてみてはどうだろう。

>>>KKBOXのアプリはここから