すでに2000人以上が受講!
「においケアセミナー」が効果的な理由

 2013年7月、マンダムの商品PR室にある企業から1本の電話が入った。

「社内でニオイの問題が起きていまして…。記事に載っていた御社の『においケアセミナー』をうちの会社でも実施してくださいませんか?」

実際に企業で行われた「においケアセミナー」の様子
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 マンダムはミドル男性特有のニオイ「ミドル脂臭」を発見するなど、長年にわたって男性のニオイ研究を行ってきた。そこで、以前からメディア関係者向けに年1回においケアセミナーを実施。先の電話は、その内容が掲載された業界紙を見た企業の人事・総務担当者からの依頼だった。そこで、体臭の仕組みや効率的なケア方法を紹介するセミナーをこの企業でも実施したところ、大きな手ごたえがあったことから、2014年6月からは本格的に「においケアセミナー」を開始。現在までになんと40回以上のセミナーを企業・団体を対象に行い、すでに2000名以上(2016年7月現在)が受講しているという。

 これまで受講したのは、大手通信会社の販売会社、大手精密機器メーカーの販売会社、タクシー会社、塾運営会社、結婚式場、下着メーカー、病院、介護施設など。人と接する業種や職種はもちろんのころ、バックオフィス部門や工場なども含まれる。どのようなきっかけで申し込んでくる企業が多いのか。

「男性社員のニオイに対して、女性社員や女性のお客様からクレームが寄せられているものの、やはりデリケートな問題なので直接注意しづらい。そこで、集合研修の形で注意を促したいという人事・総務部の方から数多く依頼を受けています」

マンダム商品PR室・村上真紀さん

 こう語るのは、実際ににおいケアセミナーで講師も務めるマンダム商品PR室の村上真紀さんだ。では、セミナーは具体的にどのような内容で構成されているのか。

 セミナーは1時間ほど。大きく三部構成となっており、まずニオイケアの必要性を、社会的背景や職場におけるニオイ問題の実態についてのデータなどを交えて紹介。ニオイケアをしなければ、自分の評価を落としかねない点を伝える。続いて「体臭のメカニズム」を紹介。部位でニオイが異なる点や、20~30代では汗臭が中心、30代後半~40代はミドル脂臭、50代以降は加齢臭など、加齢に伴ってニオイが変化することを説明している。3つのニオイサンプルの体験も含まれており、可視化できないニオイを実感できる工夫がされている。最後にこれらを踏まえて、「効果的なケアの方法」を紹介する。

「受講者の方からは、『自分のニオイケアは間違っていました』『これまでニオイは全部一緒だと思っていましたが、部位や年齢で違うことを初めて知りました』という声をたくさんいただいています。

 ご依頼のあった担当の方からは、『最初はセミナーの参加者集めに苦労をしましたが、参加を躊躇していた人たちもセミナーでは盛り上がり、職場で内容を話してくれたり、また開催してほしいと言う人もいました』とのお話を伺っています。実は昨年受講された企業様から、今年は規模を拡大して実施したいというご要望も多数いただいており、セミナーの効果を実感しているところです」(村上さん)

 しかし、こうした集団研修によって特定の誰かを指摘することなく改善を促せる一方で、限界があるのも事実だ。まず、人数の限りがあること。セミナー会場の人数制限や「より理解しながら聞いていただくには30~40人がベスト」と村上さんが語るように、大人数では理解が深まりづらい。すると、全員が受講するのは難しくなってしまう。また、参加者を集めるのに苦労したという企業の声があったように、多忙な社員の時間を抑えるのは人事・総務担当者にとって大きな手間となる。

 では人数制限なく、より効率的に実施できる方法はないのだろうか。それが、マンダムが監修を行い株式会社ライトワークスが運営する、企業向けにおいケアeラーニング『スメルマネジメント』だ。