落語の前座噺『たらちね』に出てくる「一文字草」とは、御所の女房言葉で「葱」のこと。葱は発する気が強いので、奈良時代は「気」または「キ」と一文字で呼ばれていたようで、それを女官たちが隠語で「一文字草」と称したわけです。

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