広大な「入浜式塩田」で有名な徳島県鳴門市はかつて、製塩業と共にその副産物である“にがり”をもとにした、医薬品原料となる炭酸マグネシウムなど化学品の生産も地場産業だった。1921年、大塚武三郎が創業した大塚製薬工場もそうした町工場の一つである。

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