第81回アカデミー賞短編アニメーション賞を『つみきのいえ』が受賞するなど日本のアニメ産業は国際的に極めて高い評価を得ているが、狭い業界であるがゆえに問題点も多い。今年1月に公正取引委員会が発表した実態調査で、同業界に蔓延する下請け制作現場の“疲弊”が明らかになった。小規模業者が大半を占めるアニメ業界においては、発注者側が優位に立っていることが多く、不当に低い制作費や厳しい納期を押し付けられる、いわゆる“下請けいじめ”が蔓延しているという。

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