令和に入り、11から16に酒蔵が増えた北海道。その酒造りは明治期の開拓から始まった。寒冷過ぎて稲が育たず、発酵せず、酒造りは困難を極めたが、本州米を使い、れんが造りで防寒し、道産の石炭をたくなどの工夫で、昭和初期には150蔵に増えた。だが、本州の酒が大量に流通し、消費嗜好の変化もあって酒蔵は激減。その流れを変えたのが酒米の開発だ。1998年の初雫を皮切りに、酒造適性に優れた吟風、彗星、きたしずくが誕生した。
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