イタリア・ミラノ発の「意味のイノベーション」には、事実に対する多様な解釈が欠かせない。その基盤となるのが「デザインディスコース」である。ロベルト・ベルガンティ教授の主張を支えるこのプロセスは、多様な立場の人々が集まり意見を交わし合うミラノデザインの生態系と重なる点が多く、ミラノという都市の特殊性ゆえに成立するアプローチだと見る向きもある。今回は、デザインディスコースがどの地域でも成立する前提を検証することで、どのような集まり方をすればより有効なステップとなるのか、そのヒントにつなげる。
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