2023.12.15
毎日の風景を見つめ直すことで始める「意味を再解釈」するトレーニングとは
「意味のイノベーション」は、ものごとの意味をどう変えるかがポイントとなります。そのために重要なことは「意味の解釈」です。しかし、目的や仕様によって、すでに付与された意味を変えることはなかなか難しい。そこで、今回は街歩きを提案します…
東京とミラノを拠点としたビジネス+文化のデザイナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野との関わりも深い。2000年代からカーナビなどの電子機器インターフェースの欧州市場向けユーザビリティやローカリゼーションに関わり、デザインを通じた異文化理解の仕方「ローカリゼーションマップ」の啓蒙活動を始めた。2017年、ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、意味のイノベーションのエヴァンジェリストとして活動するなかで、現在はラグジュアリーの新しい意味を探索中。また、ソーシャル・イノベーションを促すデザイン文化についてもリサーチ中である。
著書に、『メイド・イン・イタリーはなぜ強いのか』(晶文社)、『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』、『イタリアで、福島は。』(以上、クロスメディア・パブリッシング)、『ヨーロッパの目、日本の目』(日本評論社)。共著に、『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義』『デザインの次に来るもの』(クロスメディア・パブリッシング)、『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』(日経BP社)。訳書に、マンズィーニ『日々の政治』(BNN)。監修に、ベルガンティ『突破するデザイン』(日経BP社)。
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2023.12.15
「意味のイノベーション」は、ものごとの意味をどう変えるかがポイントとなります。そのために重要なことは「意味の解釈」です。しかし、目的や仕様によって、すでに付与された意味を変えることはなかなか難しい。そこで、今回は街歩きを提案します…
2023.11.14
2回にわたってミラノという都市に起こった「意味のイノベーション」を紹介してきましたが、今回は世界的なデザインイベント「ミラノデザインウィーク」を取り上げます。この成り立ちに注目すると、意味のイノベーションのある重要なアプローチにた…
2023.10.17
企業において、課題を解決しようとする場合、新しい組織やプロジェクトがその主体となって取り組みを進めていくケースがほとんどです。しかし、街づくりにおいては、なるべく多くの人が関われるようなアプローチが、大きな力を生み出すことが少なく…
2023.9.27
この連載では、「田園地帯」に起こった価値創造を、意味のイノベーションの例として紹介してきましたが、今回から数回にわたり、ミラノ(イタリア)という「都市」で起きている現象や動きについて、意味のイノベーションの観点から紹介していきます…
2023.5.26
企業が社会課題の解決に取り組むことが当然の時代となりました。しかし、「どのように」に注目が集まることはあっても、「なぜ」を掘り下げることはあまり多くありません。「意味のイノベーション」は、「なぜ」それに取り組むのかが浮き彫りになる…
2023.5.11
提唱者のロベルト・ベルガンティが経営学者であることから、「意味のイノベーション」はビジネスの方法論として認識されがちです。しかし、その適用範囲は全ての社会活動に及ぶと言っても過言ではありません。地域に眠る資産に新しい意味を見いだし…
2023.4.11
新規事業開発においては、「誰も考えたことがない」ということが大きな意味を持ちます。しかし、それは同時に、そこで生み出されるものがもたらす倫理的な問題も「誰も考えたことがない」ことを意味します。Chat GPTがもたらした「技術をどのように…
2023.3.31
「言葉を粗雑に扱ってもよい」と主張する人はほとんどいないでしょう。しかしながら、私たちはたびたび、「言葉」が不適切に扱われる場面に遭遇します。これは、言葉への感度の問題だけでなく、感情が高ぶることで言葉が荒れることもあるからです。…
2023.3.10
食事は、素早く済ませることと、時間をかけてゆっくりと味わうことの両方に価値やスタイルがあります。生産効率という面から考えると、何においても時間は短いことが良いとされますが、一方で、ハンドクラフトの作業工程のように時間をかけることが…
2023.2.10
イタリア・ミラノ発の「意味のイノベーション」には、事実に対する多様な解釈が欠かせない。その基盤となるのが「デザインディスコース」である。ロベルト・ベルガンティ教授の主張を支えるこのプロセスは、多様な立場の人々が集まり意見を交わし合…
2023.1.25
前回は多様な視点から新しい価値を生み出すアプローチとして「デザインディスコース」の有効性について紹介しました。多様な視点の一つ一つが何を示すかといえば、個人的解釈です。職種や所属、役職など、さまざまな立場の人たちが集まったグループ…
2023.1.10
多様な視点が新しい価値を生み出すという認識が一般化し、外部の意見を聞く機会を開発のプロセスに組み込むことがあたり前になっています。しかし、批判的な意見を軽く扱う、都合のいい形で反映するなど、手段が目的化しているケースも多く、それを…
2022.12.16
解決すべき課題が決まっているイノベーションに必要なのは手段です。いっぽう、ストックホルム経済大学教授のロベルト・ベルガンティ氏が提唱する「意味のイノベーション」は何を課題とするか、から始まるものであり、いわば行き先を見つける旅です…
2022.12.1
人々の課題をこれまでにないテクノロジーによって解決すること――。定義はなくても、多くの人はイノベーションにこうしたイメージを持っていることでしょう。しかし、課題が顕在化し、解決のためのテクノロジーが溢れる時代において、そうしたアプ…
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