安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)

安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)

東京とミラノを拠点としたビジネス+文化のデザイナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野との関わりも深い。2000年代からカーナビなどの電子機器インターフェースの欧州市場向けユーザビリティやローカリゼーションに関わり、デザインを通じた異文化理解の仕方「ローカリゼーションマップ」の啓蒙活動を始めた。2017年、ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、意味のイノベーションのエヴァンジェリストとして活動するなかで、現在はラグジュアリーの新しい意味を探索中。また、ソーシャル・イノベーションを促すデザイン文化についてもリサーチ中である。

著書に、『メイド・イン・イタリーはなぜ強いのか』(晶文社)、『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』、『イタリアで、福島は。』(以上、クロスメディア・パブリッシング)、『ヨーロッパの目、日本の目』(日本評論社)。共著に、『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義』『デザインの次に来るもの』(クロスメディア・パブリッシング)、『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』(日経BP社)。訳書に、マンズィーニ『日々の政治』(BNN)。監修に、ベルガンティ『突破するデザイン』(日経BP社)。

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毎日の風景を見つめ直すことで始める「意味を再解釈」するトレーニングとは
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
「意味のイノベーション」は、ものごとの意味をどう変えるかがポイントとなります。そのために重要なことは「意味の解釈」です。しかし、目的や仕様によって、すでに付与された意味を変えることはなかなか難しい。そこで、今回は街歩きを提案します。目に入ってくる風景を自分なりのテーマを作って眺めてみることで、これまでとは違った解釈が生まれます。
毎日の風景を見つめ直すことで始める「意味を再解釈」するトレーニングとは
国や行政主導ではない、ミラノデザインウィークが世界的イベントに発展した本当の理由
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
2回にわたってミラノという都市に起こった「意味のイノベーション」を紹介してきましたが、今回は世界的なデザインイベント「ミラノデザインウィーク」を取り上げます。この成り立ちに注目すると、意味のイノベーションのある重要なアプローチにたどり着きます。そのアプローチを支えるミラノの文化に触れながら、都市の再生・変革に必要な条件について考えます。
国や行政主導ではない、ミラノデザインウィークが世界的イベントに発展した本当の理由
組織をつくらなくても住みやすい街はつくれる! ミラノの「厄介な地域」が実現した変革とは
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
企業において、課題を解決しようとする場合、新しい組織やプロジェクトがその主体となって取り組みを進めていくケースがほとんどです。しかし、街づくりにおいては、なるべく多くの人が関われるようなアプローチが、大きな力を生み出すことが少なくありません。リーダーなきコミュニティーが、地域のリソースを再編成し、住みやすい街をつくり出したケースを紹介します。
組織をつくらなくても住みやすい街はつくれる! ミラノの「厄介な地域」が実現した変革とは
価値創造の積み重ねによって起こったミラノの意味のイノベーション
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
この連載では、「田園地帯」に起こった価値創造を、意味のイノベーションの例として紹介してきましたが、今回から数回にわたり、ミラノ(イタリア)という「都市」で起きている現象や動きについて、意味のイノベーションの観点から紹介していきます。とはいっても、その変化は一つの動きによって説明されるものではありません。歴史の中で、ミラノの複数の地区で起こった意味のイノベーションに注目します。
価値創造の積み重ねによって起こったミラノの意味のイノベーション
世界的なファッションブランドが田舎の風景の再生に取り組む理由とは
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
企業が社会課題の解決に取り組むことが当然の時代となりました。しかし、「どのように」に注目が集まることはあっても、「なぜ」を掘り下げることはあまり多くありません。「意味のイノベーション」は、「なぜ」それに取り組むのかが浮き彫りになるアプローチです。今回取り上げる事例は、世界的なファッションブランドを作り上げた1人の企業家が、田舎に意味を生み出し、それを企業活動に重ねていったというストーリーです。彼の「なぜ」の始まりは子ども時代の体験にありました。
世界的なファッションブランドが田舎の風景の再生に取り組む理由とは
地域の価値が一変したケースに見る「意味のイノベーション」の社会的活用
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
提唱者のロベルト・ベルガンティが経営学者であることから、「意味のイノベーション」はビジネスの方法論として認識されがちです。しかし、その適用範囲は全ての社会活動に及ぶと言っても過言ではありません。地域に眠る資産に新しい意味を見いだし、価値の最大化に成功した事例から、地域活性化における意味のイノベーションの有効性について解説します。
地域の価値が一変したケースに見る「意味のイノベーション」の社会的活用
イノベーションにつきまとう倫理的な問題をクリアするために必要な姿勢とは
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
新規事業開発においては、「誰も考えたことがない」ということが大きな意味を持ちます。しかし、それは同時に、そこで生み出されるものがもたらす倫理的な問題も「誰も考えたことがない」ことを意味します。Chat GPTがもたらした「技術をどのように進化させるか」という問いを、イノベーションを創出する場ではどのように捉えるべきでしょうか。子育てをモチーフに考えてみます。
イノベーションにつきまとう倫理的な問題をクリアするために必要な姿勢とは
アイデアからビジネスの意味を見つけ出す言葉の使い方
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
「言葉を粗雑に扱ってもよい」と主張する人はほとんどいないでしょう。しかしながら、私たちはたびたび、「言葉」が不適切に扱われる場面に遭遇します。これは、言葉への感度の問題だけでなく、感情が高ぶることで言葉が荒れることもあるからです。誰であっても、言葉を乱暴に扱ってしまう可能性があるのが現実です。しかし、ロベルト・ベルガンティが提唱する「意味のイノベーション」において、この可能性を認めてしまうと致命的なことになります。今回は意味のイノベーションを実現するための、言葉との向き合い方について考えます。
アイデアからビジネスの意味を見つけ出す言葉の使い方
アートが生まれる時間とイノベーションが生まれる時間
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
食事は、素早く済ませることと、時間をかけてゆっくりと味わうことの両方に価値やスタイルがあります。生産効率という面から考えると、何においても時間は短いことが良いとされますが、一方で、ハンドクラフトの作業工程のように時間をかけることが重視される領域もあります。「意味のイノベーション」では「時間」が重要なファクターとなります。ロベルト・ベルガンティが『突破するデザイン』の中で紹介しているアートに関する二つの例を挙げながら、イノベーションにおける時間の意味について考えていきます。
アートが生まれる時間とイノベーションが生まれる時間
デザインドリブンのイノベーションに「デザインを理解する力」は必要か
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
イタリア・ミラノ発の「意味のイノベーション」には、事実に対する多様な解釈が欠かせない。その基盤となるのが「デザインディスコース」である。ロベルト・ベルガンティ教授の主張を支えるこのプロセスは、多様な立場の人々が集まり意見を交わし合うミラノデザインの生態系と重なる点が多く、ミラノという都市の特殊性ゆえに成立するアプローチだと見る向きもある。今回は、デザインディスコースがどの地域でも成立する前提を検証することで、どのような集まり方をすればより有効なステップとなるのか、そのヒントにつなげる。
デザインドリブンのイノベーションに「デザインを理解する力」は必要か
多様性からイノベーションを生み出す「デザインディスコース」、その成立のための条件とは
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
前回は多様な視点から新しい価値を生み出すアプローチとして「デザインディスコース」の有効性について紹介しました。多様な視点の一つ一つが何を示すかといえば、個人的解釈です。職種や所属、役職など、さまざまな立場の人たちが集まったグループで、一人一人がその個人的解釈に対してどのような態度で臨むかによって、デザインディスコースが機能するかどうかが決まります。日本とイタリアの文化的背景の違いにも触れながら、「意味のイノベーション」の基盤となる議論の姿勢について解説します。
多様性からイノベーションを生み出す「デザインディスコース」、その成立のための条件とは
多様な意見とイノベーションが生まれる関係を見つめ直す、「デザインディスコース」の可能性
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
多様な視点が新しい価値を生み出すという認識が一般化し、外部の意見を聞く機会を開発のプロセスに組み込むことがあたり前になっています。しかし、批判的な意見を軽く扱う、都合のいい形で反映するなど、手段が目的化しているケースも多く、それを効果的なものにすることは簡単ではありません。仕組みとして注目したいのがミラノデザインの生態系ともいうべき「デザインディスコース」です。「意味のイノベーション」に欠かせないこのプロセスについて、日本企業が考慮すべき点とあわせて解説します。
多様な意見とイノベーションが生まれる関係を見つめ直す、「デザインディスコース」の可能性
アイデアが溢れる時代のイノベーションに求められる「センスメイキング」の力とは
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
解決すべき課題が決まっているイノベーションに必要なのは手段です。いっぽう、ストックホルム経済大学教授のロベルト・ベルガンティ氏が提唱する「意味のイノベーション」は何を課題とするか、から始まるものであり、いわば行き先を見つける旅です。そこで求められるのはアイデアやテクノロジーではなく、「なぜそれに取り組むのか」という意味を見いだす力です。意味のイノベーションのエバジェリストである安西洋之氏が、アイデアが溢れる時代におけるセンスメイキングの可能性について語ります。
アイデアが溢れる時代のイノベーションに求められる「センスメイキング」の力とは
イタリア・ミラノ発のコンセプト「意味のイノベーション」はなぜ生まれたのか
安西洋之(モバイルクルーズ代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター)
人々の課題をこれまでにないテクノロジーによって解決すること――。定義はなくても、多くの人はイノベーションにこうしたイメージを持っていることでしょう。しかし、課題が顕在化し、解決のためのテクノロジーが溢れる時代において、そうしたアプローチで革新的なビジネスは生み出せるでしょうか。テクノロジーによる「How」ではなく、デザインの力による「Why」から起こすイノベーションに注目が集まっています。ストックホルム経済大学教授のロベルト・ベルガンティによって生みだされたコンセプトを、エバンジェリストの安西洋之氏が解説する連載が始まります。
イタリア・ミラノ発のコンセプト「意味のイノベーション」はなぜ生まれたのか
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