『風、薫る』第49回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラに関する著書を2冊出版し、毎日レビューを続けて12年めの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は第49回(2026年6月4日放送)「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)
なぜ、口の悪いキャラが多いのか
実習を始めて4カ月。見習い看護婦6人はそれぞれ配属先に分かれていく。
りん(見上愛)と直美(上坂樹里)は内科に配属された。
「家事のつもりで力の入れ方を考えて長く続けられるようにがんばります」
りんは、フユ(猫背椿)が第45回で彼女がりんに謎掛けした「家事」と「看護」の関係性の答えを、彼女なりに出した。
そんなりんに「仕事には離縁されないようにせいぜいがんばって」とフユはイヤミを言う。
口が悪いのはフユだけではない。黒川(平埜生成)はりんに「君は口のきき方を考えたほうがいい」と忠告。確かにりんは思ったことをすぐ口にしがちだ。
『風、薫る』の登場人物は皆、ずけずけとあけすけにものを言う人が多い。脚本家・吉澤智子が言うには、それが仲の良い証しらしいのだが。
第1週の試写会見時の囲み取材で吉澤はこう話していた。
「女性同士は仲が良ければ良いほど本音を言う。端から聞いていると、辛辣だなと思うことが言えるぐらいにならないと女性同士は仲がいいとはいえない(大意)」
これまでにない朝ドラの女性同士のリアルな会話を目指す『風、薫る』。りんと直美の新たな配属先の内科ではまた新たな先生――木村文平(前野朋哉)と坂田幸作(金井勇太)が現れる。
木村がりんたちに、内科には切った張ったの患者は滅多にこないからのんびりやってくださいと言った矢先、切った張ったの患者が運ばれてきた。
ヒ素による心中未遂の男女。りんたちは、後回しにされた女郎(村上穂乃佳)の手当てを買って出る。
目を覚ました女郎は、助かったことに「また地獄に戻らなきゃならない」と絶望する。







