プリンター大手のローランド・ディー・ジー(DG)を巡り、同業のブラザー工業と米投資ファンド、タイヨウ・パシフィック・パートナーズの間で争奪戦が勃発した。タイヨウがローランドDGの経営陣と組んで実施中のMBO(経営陣が参加する買収)に”横やり”を入れる形で、ブラザーがTOB(株式公開買い付け)を実施する計画を発表したのだ。タイヨウのブライアン・ヘイウッドCEO(最高経営責任者)がインタビュー取材に応じ、ブラザーの買収案が抱える二つの欠点を指摘した。

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