「他人と比べるなんて無意味だ」「競争なんて必要ない」。今の時代、そう考える人は多い。たしかに、勝ち負けなんてつけず、皆で協力して全体として高めていけることは素晴らしい。会社や学校でも「誰かと競うこと」はほとんどなくなった。 その一方で、「誰かと競うことには本当に負の側面しかないのか?」と疑問を抱いたのが、金沢大学教授の金間大介さんだ。モチベーション研究を専門とし、現代の若者たちを分析した著書『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』がベストセラーになるなど、メディアにも多数出演している。その金間さんの新刊『ライバルはいるか? ー科学的に導き出された「実力以上」を引き出すたった1つの方法』が刊行。社会人1200人に行った調査や、世界中の事例や研究をもとに科学的に解明した「競争がもたらす意外な影響」が話題に。この記事では、本書より一部を抜粋・編集してお届けする。
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