部下を叱る必要はない。では、どうすればいいのだろうか?
優秀なマネージャーは、「少しだけ演技」する。あえて「演じること」を選べば、「部下に信頼される」「会社に評価される」「自分も疲れない」職場になる。そんなリーダーの実践的なふるまい方をまとめたのが、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』(本田淳也著)である。本稿では、同書の内容を一部抜粋して紹介する。
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パワハラを恐れて、何も言えなくなった
「最近、部下を注意するのが怖いんですよね」
こんな相談を受けることが増えました。
パワハラという言葉が広まり、リーダーが萎縮してしまっているのです。
「厳しく言ったら、パワハラだと言われるかもしれない」
「注意したら、辞められるかもしれない」
こうした不安から、多少の問題があっても見て見ぬふりをする。
その結果、職場の規律が緩み、真面目に働く社員から不満が出る。
叱らなくても、伝える方法はある
でも、だからといって何も言わないのは、リーダーの責任放棄です。
大切なのは、叱らなくても、ちゃんと伝える方法を知ることです。
感情をぶつけるだけでは、部下は委縮するか反発するかのどちらかです。
○ 良い伝え方:「このミス、次はどうすれば防げると思う?」
問いかけることで、部下自身に考えさせる。叱るのではなく、気づかせるのです。
「事実」のほか、周囲への「影響」を伝えることが大事
もうひとつ効果的なのは、「事実」に加え、周囲への「影響」を伝えることです。
「事実を伝えるだけ」では、効果は限定的です。
○ 良い伝え方:「今週3回遅刻があったよね。朝の引き継ぎができなくて、他のメンバーが困ってるんだ」
事実を示し、その影響を伝える。
これなら、部下も受け入れやすくなります。
叱らない=甘やかすではない
「叱れない」と「叱らない」は違います。
叱れないのは、恐怖から逃げているだけ。
叱らないのは、別の方法で伝える選択をしているということ。
リーダーの仕事は、部下を成長させることです。
そのためには、問題を放置せず、適切に伝えることが必要です。
「叱る」より「対話する」
ある管理職は、部下のミスに対してこう対応しました。
「このミス、何が原因だったと思う?」
「次、同じことが起きないようにするには、どうすればいい?」
部下は自分で考え、「チェックリストを作ります」と答えました。
対話によって、自分で改善策にたどり着いたのです。
叱ることはリーダーにとっても負担になります。
対話の方が自然に伝えられますし、気持ちもラクです。
これからのリーダーに求められる姿勢です。
(本稿は、『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の発売を記念したオリジナル記事です)









