文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」により、現在は全国の児童・生徒にPCやタブレットがほぼ普及している。ICTなどの先端技術を効果的に活用した教育環境の実現を目指して進められたこの取り組みだが、実際に子どもたちにとって良い影響は出ているのだろうか。教育経済学者である中室牧子氏は、著書『科学的根拠(エビデンス)で子育て』で、「多くの研究者は『子どもたちに1人1台のPCを配ること』を目的にした政策のほとんどは失敗した、と評価している」と述べている。では、デジタルデバイスは一体どのように活用するのがベストなのだろうか。国際的に権威ある学術雑誌に掲載された信頼性の高いエビデンスに基づいて書かれた本書の内容をもとに解説する。(文/神代裕子、ダイヤモンド社書籍オンライン編集部)
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