ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰
若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。年が明けて、斉藤英二郎は、永禄大学附属病院の第4外科で庄司という次期教授候補とも言われる医師の指導のもと、研修に参加していた。そこへ主婦で子育て中の女性が入院してきた。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第47話「手術は、成功です」を掲載する。
【あらすじ】
主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)で研修している25歳の研修医。人望も厚く、次期教授候補といわれる優秀な庄司という指導医のもと、第4外科で研修をしている。
庄司は抗がん剤の研究をしていて、担当する彼の患者らは、がんの告知を受けていた。
庄司が新たに担当することになったのは、子育てに奮闘中の主婦・辻本良江。本人に自覚はなかったが、膵臓がんにかかっていた。突然の告知に驚いた辻本だったが、手術が終わり、「手術は成功です」と言われ、本人は安心している。
手術で目に見えるがんは全て取り切れた。しかし、抗がん剤治療が始まる。
斉藤は「なんで抗がん剤治療をやるんですか?」「だって手術が成功したって事はがん細胞が全部とれたって事です!」と庄司に尋ねる。庄司は万一に備えて抗がん剤を使うのだと説明すると、斉藤は患者にもそれを伝えるべきだと主張した。
しかし、抗がん剤の治療について内情を全てを知ったところで「絶望」しかないと庄司は説く。誰でも必ず効くとは限らず、効き目や副作用も個人差がある。そして、薬が複数あっても、日本で使えるものは限られている。そのような内情を全て知らせ、「薬はあります。だけどあなたには使えません」と言えるのか――。
斉藤は無理に笑顔を作り、辻本に接するが、恐れていたことが起きていた。
若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰
ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰







