大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で横浜流星演じる蔦屋重三郎は、弟分・唐丸に「おまえを謎の絵師として売り出す」と発言する。蔦重が売り出した謎の絵師といえば、まず思い浮かぶのは東洲斎写楽だ。突如、江戸の出版界に登場し、約150点の作品を残して忽然と消えた浮世絵師・写楽の正体については、現在も多くの説が存在する。蔦重が愛した写楽の魅力と正体について、大河マニアの松村邦洋が考察する。※本稿は、松村邦洋『松村邦洋 懲りずに「べらぼう」を語る』(プレジデント社)の一部を抜粋・編集したものです。
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