日本を代表する経営学者・野中郁次郎氏の最終著作『二項動態経営―共通善に向かう集合知創造』。野中理論の集大成であり、日本に向けた新たな提言の書となっている。日本企業に対する課題意識や想いを野中氏と共有し、知的コンバットを実践し、集合知を創造した共著者の野間幹晴・一橋大学大学院教授に、本書の読みどころや共同研究の経緯、野間氏独自の研究等について聞き、前後編でお送りする。後編は、野中氏と課題意識で通底した日本企業の過少リスクテイクについて野間氏の著書『退職給付に係る負債と企業行動』と『業績予想の実証研究』から考える。
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