春と秋が消えた「二季」のいま、なんだか調子が出ないこと、ありますよね。そんないま大きな注目を集めているのが「薬膳」です。でも「薬膳ってまずそう」「めんどくさそう」と思っていませんか? 『あした元気になれる二十四節気の薬膳カレンダー』(ダイヤモンド社)では、伝統的な薬膳の知恵を現代のライフスタイルに落とし込み、誰でも気軽に試せる身近な食材を使った食べ方を提案。地球温暖化があっても変わらない、太陽の動きに合わせた暦「二十四節気」を軸に、季節ごとの食の知恵を紹介していきます。
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二季の時代だからこそ、二十四節気はいちばん実用的な暦
近年、気候の変化はますます激しく、春と秋が驚くほど短くなりました。
気温は乱高下し、体が季節に慣れる前に次の季節が訪れてしまう――。いわゆる「二季化」が進んだ現在、私たちは季節を見失いやすくなっています。
こうした急激な気候変化は、自律神経の乱れ、冷え・のぼせ、むくみ・だるさ、寒暖差疲労、心のゆらぎなど、多くの不調の背景にもなっています。
しかし、自然には「ゆるぎない基準」がひとつだけあります。それが、太陽のリズムです。日照時間の伸び縮みも、光の角度も、太陽が1年に刻む巡りだけは、昔と変わらず続いています。
気温や天気がどれほど乱れても、太陽の動きはゆらぎません。つまり、太陽のリズムは、現代に残された唯一の“季節の物差し”なのです。
二十四節気は、太陽の動きを体系化した暦
二十四節気は、気候、地域差、人間の体感などに左右されず、太陽の動きそのものに合わせて1年を24分割した暦です。だからこそ、季節が曖昧になった現代においては、最も信頼できる季節のガイドになります。
二十四節気のよさは、季節の細かい変化を、先取りして体を整えられること。これは薬膳の基本である「順応」の考え方と一致します。
・二季化=季節のゆらぎ
・二十四節気=ゆるぎない季節の地図
・薬膳=その地図を“食べる”ことで体に反映させる方法
外がどれほど極端な気候になっても、太陽はいつも通り巡っています。二十四節気はその小さな合図を教えてくれます。そして、薬膳はその合図を「食べる」形で体に届けます。
季節をつかみにくい時代だからこそ、二十四節気と薬膳は、現代の暮らしをやさしく導く羅針盤になります。この本が、「いまはこんなふうに食べればいいんだ」と季節と自分の距離を縮めるための小さな地図になりますように。
※本稿は『あした元気になれる二十四節気の薬膳カレンダー』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。



